研究課題/領域番号 |
61850054
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研究種目 |
試験研究(B)
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配分区分 | 補助金 |
研究分野 |
電子通信系統工学
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研究機関 | 早稲田大学 (1987-1988, 1990) 東北大学 (1986) |
研究代表者 |
比企 静雄 早稲田大学, 人間科学部, 教授 (50006227)
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研究分担者 |
梶屋 猛 リオン(株), 聴能技術, 部長
垣田 有紀 金沢工業大学, 工学部, 教授 (00098823)
今泉 敏 東京大学, 医学部, 助教授 (80122018)
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研究期間 (年度) |
1986 – 1988
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キーワード | 人工喉頭 / 呼気流 / 音声 / 声帯振動 / 喉頭音源 / 喉頭癌 |
研究概要 |
第1年度(昭和60年度)の、喉頭音源の言語的・生理目・音響的な特性についての基礎的検討に基づいて、第2年度(昭和62年度)に、人工喉頭の各構成部分(生体信号の検出部・制御信号の生成部・喉頭音源の発生部)を設計・試作し、第3年度(昭和63年度)に、これらを相互に組合せて、外科的な操作を必要としない形式で、その特性を評価するための予備的な実験を行った。 本試験研究で提案している喉頭摘出患者が用いる代用音声としての人工喉頭では、声の発声/終始、無声子音のための振動の瞬時停止、韻律的情報のための基本周波数と振幅の変化のような、音声の有声音源の主要な特徴量を、自動的に調節する能力を持たせることを目的としている。 これらのうちで声の発声/終始と瞬時停止については、特別に設計したスイッチを使用して手指による制御の可能性を確かめるとともに、そのタイミングの基本的な性質を調べた。このタイミング制御は、最終的には、発話筋の残存機能で置き代ることになる。また、基本周波数と振幅の変化による韻律的情報を、呼気流を用いて制御する可能性についても、実験的に確かめた。 第3年度のこれにの実験の結果として、音声の音質や明瞭度、使用の容易さ、動作の精度などについて問題点が明らかになり、それらの改良のための方策についても検討した。
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