研究課題/領域番号 |
61850056
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研究機関 | 豊橋技術科学大学 |
研究代表者 |
秋丸 春夫 豊橋技科大, 工学部, 教授 (80124725)
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研究分担者 |
水谷 寛 シャープ(株), 情報システム事業本部, 主任
佐藤 昌貞 日本電信電話(株), 研究所, 調査役
井上 健 大阪大学, 工学部, 助手 (40158762)
片山 正昭 豊橋技術科学大学, 工学部, 助手 (60185816)
高橋 治久 電気通信大学, 工学部, 講師 (90135418)
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キーワード | 電子メール / スイッチング・サーバ / データの透過性 / 機能分散 / データの一括転送 |
研究概要 |
ディジタル・データ交換機,ホスト計算機,端末機よりなる学内ネットワークにスィッチング・サーバとしてデスクトップタイプの小型エンジニアリングワークステーション(シャープi×5:OSはUNIX)を付加することにより、電子メールシステムの構築実験を行った。なお、端末としては、MS-DOSをOSとする16bitパソコンを対象とし、本年度はNECのPC9801シリーズ上でプログラムの開発を行った。 本システムでは、端末のスィッチングサーバ占有時間を最小化するためにデータを一括転送する方式を採用した。そのため、端末側とサーバ側のプログラムが有機的に一体となって動作するよう機能分散を行った。その結果、データ転送を行っている時以外、実際にはサーバと端末とは接続されていないにも関わらず、ユーザには常にサーバと交信している様に感じられる。またデータの一括転送を行う際に要求される高い信頼性を確保する為に、いくつかのキャラクタ毎にデータをパケット化し誤り検出/再送方式により誤り制御を行うプロトコルを採用した。このプロトコルは、ファイル転送プログラムKermitを基にしたものであり、OSIモデルのデータリンク層にあたる。これにより、信頼性の向上のみならずデータの透過性も確保でき、漢字を含む文書はもとよりバイナリーデータを含むファイルも電子メールとして交換が可能となった。またアドレス方式の決定にあたっては外部ネットワークとの接続も考慮した。 来年度は、プログラム中に未だ残存する不具合を除き、学内で運用実験を開始する予定である。またプログラムの一部変更を行い、学内既設の各種パソコンも端末機として使用出来るようにする。更にju-netの様な学外ネットとの接続実験も行う予定である。
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