研究分担者 |
水谷 寛 シャープ株式会社, 主任
佐藤 昌貞 日本電信電話株式会社, 主任技師
井上 健 大阪大学, 工学部, 助手 (40158762)
高橋 治久 電気通信大学, 工学部, 講師 (90135418)
片山 正昭 豊橋技術科学大学, 工学部, 助手 (60185816)
SATOH Masasada NIPPOND TELEGRAPH AND TELEPHONE CORPORATION
MIZUTANI Hiroshi SHARP CORPORATION
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研究概要 |
学内ネットワークに小型ワークステーションを付加することにより, 電子メールシステムの構築実験を行った. 1.方式検討: 機能分散型電子メールの具備条件を設定・検討した. 伝送際しては, 信頼性を確保するため, 誤り検出/再送方式により誤り制御を行うプロトコルを採用した. またデータ伝送の際にはコードの自動変換/再変換を行なうことにより透過性確保を行なった. なおアドレス方式の決定にあたっては外部ネットワークとの接続も考慮した. 2.設計試作実験: 上の方式の実現のため, システムの設計・試作を行なった. この際には, 移植性・保守性を考慮しPAD(Problem Analysis Diagram)を用い, プログラムの構造化を図った. また, プログラムの記述にあたっても, 移植性・可読性の高い記法を心がけた. さらに, このシステムにより, 学内ネットワークを用いた実験を行い, 誤り検出/再送方式により高い信頼性が確保出来ることを確認した. 3.性能解析: 機能分散型システムの性能を検討するためトラヒック解析を行なった. その結果, 従来型システムでは実用困難な「小型サーバ, 多ユーザ」環境においても, 機能分散型システムは良好な特性を示し得ることが明らかになった. 4.残された課題: 今後の課題として以下のような事柄が挙げられる. (1)国際標準システムMHSとの整合性の確保 また, それへの機能分散の導入 (2)電子会議等の高度な情報交換システムへの発展 (3)伝送誤り制御方式の更なる検討
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