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1986 年度 実績報告書

ベクトルプロセッサを用いた高速論理シミュレータと論理設計検証システムの試作研究

研究課題

研究課題/領域番号 61850062
研究機関京都大学

研究代表者

矢島 脩三  京大, 工学部, 教授 (20025901)

研究分担者 川久保 和雄  福山大学, 工学部, 助教授 (10186067)
荻野 博幸  京都大学, 工学部, 教務職員 (40144323)
高木 直史  京都大学, 工学部, 助手 (10171422)
安浦 寛人  京都大学, 工学部, 助教授 (80135540)
平石 裕実  京都大学, 工学部, 講師 (40093299)
キーワード論理シミュレータ / 論理設計検証 / ベクトルプロセッサ / 高水準ハードウェア記述 / 正則時相論理 / 代数的仕様記述 / ワークステーション / マルチスクリーン
研究概要

大規模論理回路の設計・開発過程の信頼性を高めるためには、論理設計検証手法とその支援システムの確立が重要である。そこで本研究では、大規模論理回路の高信頼化設計の支援を目的として、ベクトルプロセッサを用いた高速論理シミュレータと論理設計検証システムの研究を行い、本年度は以下の成果を得た。
1.ベクトルプロセッサに適した高速論理シミューションアルゴリズム
既に提案している組合せ回路向きのT-アルゴリズムに基づくベクトル・パラレル法と順序回路向きのS-アルゴリズムに基づくゲート・ブルーピング法の評価改良を行い、各々7.7Gゲート評価1秒,1.4Gゲート評価1秒の性能が実現でき、ベクトルプロセッサにより15〜25倍の高速化が達成できた。更に、タイミングシミュレーションのために、ベクトル化イベント法を提案し、34Kイベント1秒と約4倍の高速化が実現できた。
2.論理設計検証法
形式的論理設計検証のための論理体系として、時間の概念が陽に記述でき有限オートマトンと表現能力が等価な正則時論理を提案し、その諸性質を明らかにした。又、入出力系列に基づく検証法として#表現を提案した。
3.高水準ハードウェア記述
ハードウェアの並列性や機能、動作の因果関係や時間関係を正確に記述するために、イベントの2項関係に基づく並列システムの代数的仕様記述法を提案し、その諸性質を示した。
4.論理設計用ワークステーション
大量の論理図や設計情報を高速かつ高精度に表示するために、マルチコンピュータ・マルチスクリーン表示方式を提案し、表示装置の物理的限界を越えた高解像度図形表示を可能にした。

  • 研究成果

    (6件)

すべて その他

すべて 文献書誌 (6件)

  • [文献書誌] 木村晋二: 電子通信学会文誌. J69-D. 502-513 (1986)

  • [文献書誌] 石浦菜岐佐: 情報処理学会論文誌. 27. 510-517 (1986)

  • [文献書誌] 荻野博幸: 情報処理学会論文誌. 27. 970-978 (1986)

  • [文献書誌] 木村晋二: 電子情報通信学会論文誌. J70-D. 10-18 (1987)

  • [文献書誌] 手嶋茂晴: 電子情報通信学会論文誌. J70-D. 19-29 (1987)

  • [文献書誌] 平石裕実: 情報処理学会論文誌. 28. 117-123 (1987)

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公開日: 1988-11-09   更新日: 2016-04-21  

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