研究課題/領域番号 |
61850081
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研究機関 | 横浜国立大学 |
研究代表者 |
竹沢 誠二 横浜国立大学, 工学部, 教授 (10017874)
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研究分担者 |
平山 次清 横浜国立大学, 工学部, 助教授 (00018061)
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キーワード | 海洋波 / 方向スペクトル波 / 方向スペクトル計測システム / 方向スペクトル解析 / 海洋波の方向分布関数 / 方向スペクトル計測用波高計群 |
研究概要 |
昭和61、62年度研究では、主として既製の要素計測機器の組合せにより、方向スペクトルの実用計測法のソフトウエアに関する開発が終了し、最適な波高計群の配置が求められ、この解析演算ソフトウエアが開発され極めて良好な成果を得た。そこで63年度研究では、この新計測システムに適合した新式実用計測機器を開発すると共に、計測現場で解析を行うため計算機をパソコンとし、それに適合するように解析ソフトウエアの開発を行なった。本年度研究の成果を以下に列記する。 1.小型レーザー式波高計群を試作し、実用計測器として完成した。 本器は水中から垂直上方へ発射される5本のレーザービームを、斜め上からビデオカメラで撮像し、その画像を画像処理し、5ケの波高情報を同時に読み取り、コンピュータで演算し、5ケ所の波高値に換算し、方向スペクトル計測データとしてディスク上へディジタル量で記録する方式になっている。本器は波高計群配置を従来方式より小型にでき、また非接触測定であるので波面を乱さない。応答速度が大である。波高検出点数の増設が容易など従来方式に比し多大な長所を有する。 2.レーザー波高計群による測定データを受けて、測定現場で方向スペクトルを解析し、図化し、そのハードコピーを現場で得られる解析図化システムをその専用ソフトも含めて開発した。 本システムにより、ほぼリアルタイムで現場で方向スペクトル詳細な特性をわかり易い図表の形式で得られるようになった。 3.以上の結果、水槽実験において方向スペクトル計測結果を現場で得る事ができる高性能かつ実用的な新計測システムが完成した。 本システムは若干の追加開発で、実海面計測も可能になりうる将来性を備えている。
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