研究課題/領域番号 |
61850103
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研究機関 | 東京大学 |
研究代表者 |
高梨 晃一 東大, 生産技術研究所, 教授 (60013124)
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研究分担者 |
洪 起 東京大学, 生産技術研究所, 助手 (80186600)
大井 謙一 東京大学, 生産技術研究所, 講師 (90126003)
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キーワード | オンライン応答実験 / 地震応答解析 / リニアモータ / 構造実験システム |
研究概要 |
1.本研究は、メカトロニクスの技術を応用した高度の位置決め能力を有する載荷実験装置とマイクロコンピュータとを結合して、精巧な地震応答シミュレーションシステムの雛型を試作しようとするものである。載荷実験装置としては、次の2種類のスタディを行った。1) 磁力を利用したりリニアモータによる直接駆動方式、2) ステッピングモータによる送りねじ方式。 2.位置決め能力としては、送りねじを介さない分だけ直接駆動方式の方が優れているが、荷重の保持能力としては送りねじ方式の方が優れている。研究方針としては、同一のマイクロコンピュータに対して2種類の載荷装置を試作し、実験精度などを比較検討することとした。研究経費の大半はリニアモータ直接駆動による位置決めシステム(米国製)の購入に充て、送りねじ方式の位置決めシステムに関しては、国産品を準備した。 3.マイクロコンピュータのRS232C回線を利用して、上記2種類の位置決めシステムの制御プログラムを作成した。位置決めシステムは常に最小移動可能量だけ一定速度で移動するものとし、マイクロコンピュータからは正負の方向のみを指令した(通信速度は4800BPS)。この方式では、きめ細かい変位制御ができる反面、定速度の実験となるという短所があるので、速度制御が必要な場合のための改善を次年度で行う予定である。 4.試験体復元力のAD変換および地震応答解析プログラムと、上記3.の変位制御プログラムとを結合して、1自由度系の地震応答実験システムを試作した。鋼板の片持ちばりを試験体として、地震応答実験を数例試みた。 5.実験装置の機種の選定や位置決め制御プログラムの作成に時間を要したため、地震応答実験の精度等については現在分析中であるが、システムの枠組はすでに完成しており、次年度に予定している2自由度系への拡張も比較的容易であると予想される。
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