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1987 年度 研究成果報告書概要

溶接構造部材の海洋環境腐食疲労試験システムの開発とその腐食疲労設計基準の確立

研究課題

研究課題/領域番号 61850134
研究種目

試験研究

配分区分補助金
研究分野 溶接工学
研究機関徳島大学

研究代表者

秋園 幸一  徳島大学, 工学部, 教授 (90035577)

研究分担者 池田 猛  (株)日進機械, 技術部, 部長
田中 輝彦  (株)鷺宮製作所, 副工場長
上田 和男  徳島県商工労働部(前徳島県工業試験場), 課長補佐
村上 理一  徳島大学, 工学部, 助教授 (00112235)
TANAKA Teruhiko  Saginomiya Co.Ltd.
IKEDA Takeshi  Nisshin Machine Co.Ltd.
UEDA Kazuo  Tokushima Prefectural Industtial Research Institute
研究期間 (年度) 1986 – 1987
キーワード腐食疲労 / マイクロコンピュータ / 自動計測 / 残留応力 / 溶接部材 / 海洋環境 / 疲労試験機 / 60キロ級商張力鋼
研究概要

溶接構造部材の海洋環境腐食疲労試験システムの開発にあたり, まず電気・油圧式疲労試験機を新らたに設計試作した. 設計にあたってアクチュエータ, サーボバルブなどを海水から保護するように, そしてマニュアル操作及びマイクロコンピュータ制御が独立して行えるように留意した. これらが実施できるようなソフトウェアを開発してマイクロコンピュータ制御腐食疲労試験機の性能特性を調べたところ所定の性能を有していることが確認できた. 次に腐食疲労き裂検出のため, 目視, コンプフイアンス法及び直流電位差法の3種類について検討を行ったところ, 直流電位差法が最も精度よく疲労き裂を検出し, マイクロコンピュータ処理に適していることがわかった. そこで直流電位差法を用いた腐食疲労き裂計測用のソフトウェアを開発して, 腐食疲労き裂の監視がマイクロコンピュータを用いて自動的にかつ精度よく行えるようになってきた. これらはいずれも実用に供することが可能で, 海洋環境腐食疲労試験システムの開発は第一段階として成功したと考えられる. このシステムを用いて, 60キロ仮商張力鋼について母材及び溶接材の海洋環境下での腐食疲労き裂伝ぱ挙動を明らかにした. 結果として以下のような事が言えた. 大気中における母材のき裂伝ぱ挙動が応力比依存性がみられないのに対し, 海洋環境下でのそれは応力比依存性が顕著にあらわれていた. これは腐食溶解及び腐食生成物によるくさび効果に起因している. この事は, 溶接材についても同様な事が言えた. 但し, 溶接材では腐食溶解及びくさび効果に加えて残留応力の影響にも起因している.

  • 研究成果

    (2件)

すべて その他

すべて 文献書誌 (2件)

  • [文献書誌] 種池昌彦, 村上理一,秋園幸一: 日本材料学会 フラクトグラフィシンポジウム前刷集. (1988)

    • 説明
      「研究成果報告書概要(和文)」より
  • [文献書誌] Masahiko Taaneike,Ri-ichi Marakami, Koichi Akizono: "Corrosion Fatigue Craok Propogation Behavior for Welded Joint of High strength Steel in Marcne Environment" Journal of The Society of Material Science. (1988)

    • 説明
      「研究成果報告書概要(欧文)」より

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公開日: 1989-03-30  

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