研究概要 |
〈目的〉本研究は、大豆の加工・利用上の最大の問題となっている不快豆臭発生に関与する酵素、リポキシゲナーゼ欠失遺伝子をスズユタカに導入することにより、不快豆臭がほとんどない実用的な抑臭大豆を育成することを目的としている。 〈結果〉スズユタカ品種への戻し交配および選抜をくり返して育成したB【C_4】代のL-1欠×L-3欠およびL-2欠×L-3欠の交雑【F_2】種子を各々約2000粒得た。各粒の一部を削り取って、改良SDSゲル電気泳動法およびカロチン脱色法で本酵素の有無を分析し、L-1・L-3同時欠失およびL-2・L-3同時欠失【F_2】種子を各々120粒選抜した(61年11月)。 選抜種子を世代促進用温室にて播種・育成し、L-1・L-3同時欠失およびL-2・L-3同時欠失【F_3】種子を各々5,000粒程得た(62年3月)。 次年度の研究計画の材料育成は順調に進められている。
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