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1988 年度 実績報告書

抑臭大豆育成に関する研究

研究課題

研究課題/領域番号 61860001
研究機関岩手大学

研究代表者

海妻 矩彦  岩手大学, 農学部, 教授 (00003773)

研究分担者 渡辺 巖  農水省東北農業試験場, 室長
喜多村 啓介  農水省農業研究センター, 室長 (50111240)
キーワードリポキシゲナーゼの欠失性 / ダイズの豆臭性抑制 / 戻し交雑育種 / リポキシゲナーゼの電気泳動法分析
研究概要

これまでの品種育成実験を進めてきた結果として、本年度当初には、リポキシゲナーゼ(大豆臭発生因子)の3つのアイソザイムのうち、Lー1とLー3を欠失し、Lー2だけとなっているもの3系統、Lー2とLー3を欠失しLー1だけとなっているもの3系統(いずれも大豆品種スズユタカを戻し交雑親として用い、外観上はスズユタカと同じになっている)の合計6系統が得られたので、比較品種としてスズユタカとエンレイを加えて8つの系統または品種による栽培比較試験を行った。場所は研究者の所属する3個所、すなわち岩手大学農学部、農水省農業研究センター(つくば市)、農水省東北農業試験場(秋田県西仙北町刈和野)である。2反復の乱塊法による栽培試験を行い、開花期、収穫期、草丈、収量、百粒重などの調査を行った。その結果、開花期ではエンレイよりもスズユタカはおそいが、収穫期ではほとんど差がなく、どの系統も通常の栽培品種とくらべて遜色のない成績であった。収量については多少系統間でバラツキがあり、必ずしも十分な収量はあげられなかったが、リポキシゲナーゼのLー1欠失系統およびLー2欠失系統の遺伝子源親の特性は完全にスズユタカに置き換えられていることは明らかであった。育成系統は多少耐倒状性に欠けるところがあるので、この点の改良が必要であると考えられた。
リポキシゲナーゼの3つのアイソザイムをすべて欠失した系統の育成は、Lー1とLー2の間に遺伝子の強連鎖があるため、いまだに実現できていない。これについては今後、ガンマー線照射による突然変異の誘発に期待をかけているところである。

  • 研究成果

    (1件)

すべて その他

すべて 文献書誌 (1件)

  • [文献書誌] 石黒亮: 育種学雑誌. 38別1. 236-237 (1988)

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公開日: 1990-12-19   更新日: 2016-04-21  

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