研究課題/領域番号 |
61860004
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研究機関 | 岡山大学 |
研究代表者 |
島村 和夫 岡山大学, 農学部, 教授 (70032969)
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研究分担者 |
弦間 洋 筑波大学, 農林学系, 講師 (70094406)
水谷 房雄 愛媛大学, 農学部, 助教授 (20026595)
石田 雅士 京都府立大学, 農学部, 助教授 (50046463)
久保田 尚浩 岡山大学, 農学部, 助教授 (70033272)
岡本 五郎 岡山大学, 農学部, 助教授 (30026611)
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キーワード | ユスラウメ台モモ樹 / 夏季せん定 / 渋味とフェノール含量 / 接木不親和性 / いや地 / 茎頂培養 / さし木繁殖 / モモ |
研究概要 |
1.3年目のユスラウメ台'八幡白鳳'は目標樹高の3mに達し、1樹当たり約13Kg(10a換算2.6t)の収量がえられた。2.共台及びユスラウメ台モモ各9樹を用い、せん定を前年の夏、冬季、生育開始後に分けて行い、樹体生長及び果実発育を比較した。果実重と収量がユスラウメ台の夏季せん定区でやや劣った以外はほとんど差がみられなかった。これは3年間の砂床栽培で根域が制限され、いずれの区も新梢伸長が適度に抑えられたためと考えられた。3.モモ果実の全フェノール含量は環状はく皮処理や、果実発育第3期の土壌の乾燥あるいは低温により増加した。4.ユスラウメと接木不親和な品種では、'山陽水蜜'を中間台として用いると、不親和性が著しく軽減された。5.ユスラウメやニワウメをモモの矮性台として用いた場合に、いや地が生じる可能性があるかどうかをアレロパシーの観点から調査した。根に含まれるprunasin含量及び生長抑制物質の活性は、いずれの台木も野生モモと同程度かそれ以上の値を示したので、モモ台と同様にいや地を生じる可能性があると考えられた。6.湛水条件下でのモモ樹の光合成速度の低下は、ユスラウメ台で大きく、次いで共台で、ニワウメ台が最も低かった。7.矮化効果や接木親和性の点で有望と思われるP.bessyiで発根やその後の馴化条件を検討したところ、シュート基部のIBA20ppm浸漬処理で発根率が良く、また、発根補助剤のフロログルシノール(162ppm)を添加すると根が太くなり良好な結果がえられた。8.農水省育成のモモ台木(筑波)に芽接ぎした'白鳳'の初年度の生育は1号台(赤葉系統)樹高が最も低く、次いで8号台樹(緑葉系統)であった。赤葉系統では4号台、6号台、5号台の順に樹高が低い傾向がみられた。苗木の養成期間短縮のための'芽接ぎ挿し'は、芽接ぎ後1か月以上経過させて、地温の高い10月中旬までに挿し木するのが良いと思われた。
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