研究課題/領域番号 |
61860016
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研究機関 | 名古屋大学 |
研究代表者 |
福井 尚 名大, 農学部, 教授 (80023373)
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研究分担者 |
直井 武 兼房刃物工業株式会社, 技術部長
横地 秀行 名古屋大学, 農学部, 助手 (60124723)
林 和男 名古屋大学, 農学部, 助手 (80111839)
木村 志郎 名古屋大学, 農学部, 助教授 (30023443)
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キーワード | 人工ダイヤモンド / セラミック / CBN / 付歯丸のこ / 凸型成形歯 / かけ / 歯型 / 耐摩耗性 |
研究概要 |
新素材付歯丸のこの歯として、形状の点から適切と考えられる6種類の新しい歯型について、従来の平歯,千鳥歯などと比較しつつ、その切削性能、切れ刃の損耗状態などを調べた。新しい歯型は、歯喉面または歯背面の幅方向の中央を種々の凸型に0.1〜0.5mm程度盛り上げたものである。凸型は断面が台形、屋根形及び円弧状の3種類とした。 切削性能としては、主として切削抵抗及び加工面の粗さを測定した。歯背面を凸型成形した歯型については、切削抵抗の送材方向分力(Fp)及びのこ面に垂直方向分力(Fn)が、平歯や千鳥歯の場合に較べて、同等あるいは低くなっており、また加工面の粗さも同じ傾向にある。とくに円弧状に凸型成形した歯はそのような傾向が明りょうであり、のこの歯型として十分適用し得るものと言えよう。これに対して、歯喉面を凸型成形した歯型については、全般的に千鳥歯や歯背面凸型成形歯よりも切削抵抗の値が高く、加工面粗さもやゝ大きい傾向にある。とくに円弧状に0.5mm盛り上げたものについては、Fnが目立って大きく、側面切削の切れ味が悪いことを示唆している。 上述のような切削性能と関連して測定したのこ歯側面の温度上昇の状況を調べると、前記の、歯喉面を0.5mm円弧状に盛り上げた歯型の場合を除き、他の凸型成形歯については従来の平歯や千鳥歯に較べてあまり差がみとめられなかった。なお歯先における「かけ」の発生は今回の実験の範囲内では、ほとんど明りょうにはみとめられなかった。この点については今後、さらに切削条件を幾分苛酷にして検討することとしたい。 以上の結果から、新素材用の新しい歯型の基本型として、歯背面を0.1〜0.5mm程度円弧状に盛り上げた凸型成形歯を考えることが出来よう。
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