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1986 年度 実績報告書

農村集落排水処理装置の開発実用化に関する研究

研究課題

研究課題/領域番号 61860021
研究機関鳥取大学

研究代表者

河野 洋  鳥取大, 農学部, 教授 (10032054)

研究分担者 長 裕幸  佐賀大学, 農学部, 助手 (90136599)
高橋 強  京都大学, 農学部, 助教授 (80021707)
吉田 勲  鳥取大学, 農学部, 助教授 (40038237)
キーワードBOD / COD / 全窒素 / 透視度 / pH / 水収支
研究概要

大人6人家族の農家の家庭雑排水を経済的に処理する方法を開発するためにトレンチ法を採用した。本研究は、主にトレンチによる雑排水の浄化能力などを知る事を目的にしている。長さ9m、幅0.7m、深さ0.6mのトレンチを2本設置し、2ケ月毎に交互に使用した。
1日の使用水量は約1tonで、この排水の原水と処理後の水を採水して、pH、水温、BOD、COD、全窒素、燐、透視度および水収支を測定した。その結果を項目毎に報告する。
1、pH 処理水のpHは年間を通して、ほぼpH=6にあり、季節変動は少ない。
2.水温 処理水の水温は夏に15.6℃、冬に10℃であった。気温と比較して、水温の変化が小さいのは、地表面下60cmの位置にトレンチが設置されているからである。
3.BOD 原水のBODは100ppmと高い値を示すが、処理水は5ppmと低い値となり、当施設はBOD除去に高い能力を示している。
4.COD 原水のCODは145ppmと高いが、処理水のそれは5ppmと低い値となっている。
5.全燐 原水の全燐は11ppmであるが、処理水では4ppmとなっている。
6.全窒素 原水の全窒素は8ppmであるが、処理水のそれは4ppmとなっている。
7.透視度 原水の透視度は10cm程度であるが、処理水のそれは30cm以上に改善されている。
8.水収支 トレンチ内への流入量1【m^3】/日に対し、同日、トレンチから流出した水量は0.53【m^3】/日であった。残りの0.47【m^3】/日は地下水となったり、地表面で蒸発したものと考えられる。
本年は、トレンチによる水質浄化機構の基礎的実験を行なった。今後は、水の土中での動態等を重点に研究する。

  • 研究成果

    (4件)

すべて その他

すべて 文献書誌 (4件)

  • [文献書誌] I.Yohida;H.kouno: J.of The Faculty of Agriculture Tottori University. Vol.22. 10-20 (1986)

  • [文献書誌] I.Yoshida;Y.Nakamura: J.of The Faculty of Agriculture Tottori university. Vol.22. 21-26 (1986)

  • [文献書誌] 高橋強,西口猛: 農業土木学会誌. 55巻2号. 39-44 (1987)

  • [文献書誌] 長裕幸,戸原義男,加藤治: 農業土木学会論文集. 128. (1987)

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公開日: 1988-11-09   更新日: 2016-04-21  

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