研究概要 |
微小循環領域の研究に有用で, 汎用性の高い脈管外径・内径・壁厚等の多忙的計測システムを開発した. 本研究プロジェクトでは1.イメージセンサによる微小血管径測定法, 2.エリアイメージセンサによる微小脈管像観察・面積計測装置, 3.X線イメージセンサを用いた摘出微小血管内・外径ならびに壁厚測定装置, 4.摘出細動脈血管平滑筋. 機械的活動記録法を考案した. 各装置, 測定法の原理, 特性は下記の通りである. 1.イメージセンサによる微小血管径測定法の開発. 市販の一眼レフカメラおよび実体顕微鏡を利用して, 3〜1000μmの微小血管外径測定装置を制作した. 2.エリアイメージセンサによる微小脈管像観察・面積計測装置の開発 最近産業用の視覚センサとして注目されている2次元撮像素子エタアイメージセンサを利用して構成が簡易な微小脈管像観察式, 微小脈管面積計測装置をせいさくしした. 3.X線イメージセンサを用いた摘出微小血管内・外径, 壁厚測定装置 本装置は(1)X線発生器, 可視光源とその制御回路, (2)X線検出一次元イメージセンサ, (3)X線ならびに可視光ビデオ信号処理回路, (4)X線遮蔽箱からなる, すなわち, 可視光ビデオ信号処理回路より微小血管外径を求め, 血管造影剤を感知して作動されたX線ビデオ信号処理回路出力より内径を測定し, さらに外径と内径の差を差動増幅器で演算し, 壁厚を算出する. 4.摘出細動脈血管平滑筋の機械的活動記録法 摘出したイヌ大腿動脈の縦方向標本はノルアドレナリンで見掛かけ上弛緩反応を呈する. この見かけ上の弛緩反応を利用して, 螺旋状片の作製が困難な摘出細動脈標本の機械的活動を定量的に評価する方法を開発した.
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