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1986 年度 実績報告書

適応の生理学的研究のための高環境温度耐性ラットの系統開発とハイブリッドの作出

研究課題

研究課題/領域番号 61870011
研究機関名古屋市立大学

研究代表者

古山 富士弥  名古屋市大, 医学部, 助手 (00080101)

キーワード体温調節 / 高温適応 / 熱放散 / 唾液塗布 / 温熱性唾液分泌 / 高環境温度耐性ラット / 近交系 / ハイブリッド
研究概要

1.近交系の確立
高環境温度耐性ラットの中に混在しているハイパーサーミアラットを排除して、環境温度42.5℃で300分以上生存するラットの近交系がほぼ確立してきた。さらに、この近交系の中に、400分生存する個体が2匹含まれていた。このことは、この近交系全体を400分近くの生存時間を持つ近交系に改良できることを示している。2.高環境温度耐性ラットを高温環境(37.5℃から42.5℃)に暴露すると、体温が40.5℃で長時間維持されることがわかった。また、唾液腺の潅流実験を生理学研究所で行ったが、技術習得に止まった。
3.SPF動物化は、前述の如く400分以上生存する個体が出現したために、近交系の改良を優先し、昭和63年度へ延期する。
4.F1、F2、BC等を作出して、遺伝解析を行なっている。
リコンビナントインブレッズは、ラット飼育経費の制限があるので、1系統のみ作出した。リコンビナントインブレッズの本質に照らし、1系統のみでは無意味である故に、今後系統を増やさなければならない。
5.従来の研究を完成させる作業を、おこなった。【IV】istar系ラットの比較、および麻酔薬が高環境温度耐性に及ぼす影響の研究を完成した。
6.今後の方向
(1)400分に近い高環境温度耐性ラットの近交系を確立する。
(2)高温環境での体温設定温度と唾液腺潅流実験とを組みあわせる。
(3)遺伝解析を完成する。
(4)リコンビナントインブレッズをあと2系以上作出する。
(5)昭和63年度にSPF化する。

  • 研究成果

    (4件)

すべて その他

すべて 文献書誌 (4件)

  • [文献書誌] 古山富士弥: 日本生気象学会雑誌. 23. 20 (1986)

  • [文献書誌] Furuyama,Fujiya;Ohara,Kokichi: Work in a hot environment and heat related disorders. 1. (1987)

  • [文献書誌] Furuyama,Fujiya;Ohara,Kokichi: J.Appl.Physiol.

  • [文献書誌] Furuyama,Fujiya;Ohara,Kokichi;Yoshida,Toshihide: Jap.J.Vet.Sci.

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公開日: 1988-11-09   更新日: 2016-04-21  

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