イノシトール145-トリフォスフェイトはイノシトールリン、脂質代謝亢進を介する情報伝達系のセカンドメッセンジャーとして細胞内【Ca^(2+)】を遊離させる作用を持つ、しかし現在イノシトール14.5-トリホスフェイトの含量を測る方法はなく、アイントープを使ってその動態を知ることがをきるのみである。よってイノシトール14.5-トリホスフェイトのアッセイキットを開発するため今年度はイノシトール1.45-トリホスフェイトの大量製造法の開発とそのモノクローナフ抗体の作成を行った。牛の背髄よりホスファチジルイノシトール4.5-ビス ホスフェイトを抽出し、ネオマイシンのアフィニティカラムにより精製した。このホスファチジルイノシトール4.5-ビスホスフェイトにラット脳より採ったホスホリパーゼCを作用させイノシトール14.5-トリホスフェイトを作成し、各種方法によりモノクローナル抗体の作成を認めた。アジュバントを混ぜて注入する方法、リポソームに入れる方法、シリカゲルにまぶして注入する方法、BDGに直接イノシトール1.45-トリホスフェイトと水酸基を介して化学結合させたものを注入する方法を試みた結果、BDGにcoualentに結合させる方法が一番すぐれていることがわかったので、本法を用いてマウスを使ってモノクローナル抗体を作成した。その中からイノシトール1.45-トリホスフェイトに対して特異的かつ強い抗体価を示すものをスクリーニングしている。
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