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1986 年度 実績報告書

ヒト神経系病変の定量形態学的研究

研究課題

研究課題/領域番号 61870021
研究機関東京大学

研究代表者

朝長 正徳  東大, 医学部, 教授 (10072977)

研究分担者 萬年 徹  東京大学, 医学部, 教授 (10010208)
村山 繁雄  東京大学, 医学部, 助手 (50183653)
池田 和彦  東京大学, 医学部, 助手 (30124663)
キーワード自動画像計測 / 末梢神経 / 有髄線維径 / 有髄線維密度
研究概要

目的:画像解析装置を用いての本年度の研究目標は、腓腹神経生検における有髄線維の髄鞘径,軸索径,有髄線維密度の計測を自動的に行わせることである。方法:組織スライドを光学的顕微鏡よりビデオカメラ(Ikegami ITM370)に入力してデジタル化の上、nexus 6400にて解析した。まず手動で計測できるプログラムを作成し、計測データを蓄積した。その上で、自動的に末梢神経の有髄線維軸索径,髄鞘径,線維密度を算出するプログラムを作成し、両者の値を比較検討した。軸索径,髄鞘径としては、楕円変換後の最短径、同一面積を有する円の直径(円相当径)を測定し、正円率(周長2×円周率×円相当径)、軸索径・髄鞘径の相関を同時に出せるようにした。また自動で認識して二値化処理をしたあと、視覚的に修正できるように、プログラムを組んだ。その場合、原画像を背景に残しておき、かつカラーモニター(日立HM-2719B-C-11)をnexusのmanitorと並列に配置し、誤りが起きないように十分に注意しながら修正した。結果:末梢神経10例につき前述の方法で行い、両者を比較検討した。一般に末梢神経の有髄線維は、9um程度の大径有髄線維と、3um程度の小径有髄線維とからなるが、大径線維については手動でも自動でもほとんど変化はなかった。小径線維については瓢箪型や三日月型の変形を起こしているものが多い結果、手動のデータにより自動のデータの方が大きく算出する結果となった。ただこれについては正円率を同時にパラメーターとして検出すれば解決可能と考えられた。考察及び反省:自動計測プログラムの完成が2月末であったため症例数を十分増やせなかった。しかしこれまで12時間を要した1症例の計測が、60分で済むことの意味は非常に大きいと思われる。現在この自動計測値を用いた末梢神経生検の症例報告を、神経内科(東京)に投稿中である。

  • 研究成果

    (4件)

すべて その他

すべて 文献書誌 (4件)

  • [文献書誌] F.Udaka: Acta Neuropathol.70. 289-295 (1986)

  • [文献書誌] 朝長正徳: 老人科診療. 7. 331-338 (1986)

  • [文献書誌] 朝長正徳: あいみつく. 7. 5-14 (1986)

  • [文献書誌] 村山繁雄: 臨床神経学. 26. 419-424 (1986)

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公開日: 1988-11-09   更新日: 2016-04-21  

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