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1986 年度 実績報告書

聴覚誘発電位誘発のための日本語音声刺激装置の開発に関する研究

研究課題

研究課題/領域番号 61870039
研究機関東北大学

研究代表者

飯沼 一宇  東北大, 医学部, 講師 (80004927)

研究分担者 小島 明  東北大学, 医学部附属病院, 医員
鎗田 勝  日本光電富岡株式会社, 第一技術部, 部長
永渕 正昭  東北大学, 教育学部, 教授 (60004107)
キーワード音声刺激 / 聴覚誘発の【P_(300)】 / 語音識別
研究概要

1.音声刺激装置の開発
既製の刺激装置である日本光電製SMP-4100に対して以下のようにして音声を書き込むことにした。これにより上記刺激装置を用いてイヤホーンから音声刺激を与えることに成功した。すなわち、マイクロフォンを通した音声を増幅し、アナログ-ディジタル変換を行い、メモリに一旦記録する。メモリから取り出し、ディジタル-アナログ変換をし、スピーカでモニタする。この操作により満足できる音声を確認する。このようにして作成された音声を焼付型読み出し専用メモリ(EPROM)をソケットに装着した後、以上のデータの焼付け操作を行う。SMP-4100は上記の音源をランダムに出力することが可能なので、これにより上記にて作成されたEPROMに蓄積されたA・B2種の音声をランダムに出力する。出力された音声に対してAであるかBであるかを被検者が判断し、AあるいはBのボタンを押すようにする。音声開始からボタン押しまでの潜時を測定する。またA・Bいずれのボタンを押したかを判断し、正答であったかどうかを判定する。
2.刺激語音の作成とその評価
第1音が同じで第2音が異なる2音節の語句を選択した。幼児でも日常生活に関連し、比較的容易に識別できること,名詞であることを考慮して以下の5種類の語句を選定した。すなわち「あし(足)-あめ(飴)」「いぬ(犬)-いす(椅子)」「くつ(靴)-くま(熊)」「さる(猿)-さら(皿)」「はと(鳩)-はな(花)」である。これに対する絵を作成し、語音識別の評価を行うこととした。以上の語句を用いて刺激装置から発する語音を正しく識別するかどうかの評価を行ったところ、成人および学童ではすべての例で、幼児でもほとんどの例で識別可能であった。上記の刺激で【P_(300)】の導出を行い、成人においては十分に誘発電位を導出し得た。

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公開日: 1988-11-09   更新日: 2016-04-21  

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