研究課題/領域番号 |
61870041
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研究機関 | 東北大学 |
研究代表者 |
田上 八朗 東北大, 医学部, 教授 (60026911)
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研究分担者 |
只木 行啓 東北大学, 医学部附属病院, 助手 (40188256)
八丁目 直寛 東北大学, 医学部附属病院, 助手 (30125637)
六郷 正和 東北大学, 医学部附属病院, 助手 (60183711)
小幡 正明 東北大学, 医学部, 講師 (20124563)
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キーワード | 高周波 / 伝導度 / 生体シムレイションモデル / 角層 / 角層水分 / 経表皮水分裏失 |
研究概要 |
1.生体角層のシハレイションモデル作製 手術時に切除した皮膚あるいは熱傷の水泡蓋より、表皮を得、さらにトリプシン処理により、角層シートを単離した。スライドグラスの上にPBSを含んだ濾紙5枚をおいて、その上に角層シートを表層を上にして重ね、さらにそれを径6mmの穴のあいた粘着テープで固定した。このモデルで水の蒸散は角層面を通してのみおこなわれ、角層内に生体に類似した表層へ向っての水分の流れ、および下層では高く、上層では低い水分の濃度勾配が形成されると考えた。 2.シムレイションモデルを用いての測定 角層のない状態では24〜26g/【m^2】hの水分蒸散が認められるのに対して、角層シートを介しての水分蒸散は4〜5g/【m^2】/hと、生体における測定値に極めて近似した値がえられた。生体における高周波による角層の水分含有量測定結果では、角層中に皮表から表皮側に向って上昇する濃度勾配が存在することが確められている。このシムレイションモデルにおいても連続的に角層を剥離しつつ測定してゆくと、明らかに水分量の段階的上昇があること一方水分蒸散量もそれに平行して上昇することが証明できた。 このモデルを種々の相対湿度の環境条件に置き、角層表層の水分含有量が相対湿度75%以上で、急激な上昇を示してくることを認めた。 3.シムレイションモデルによる高周波伝導度を角層水分含有量との関係の解析 高周波伝導度測定と角層内水分含有量の秤量を平行して行った結果、両者の間には相関係数0.9%以上の高い相関があることが確かめられた。 4.シムレイションモデルへの外用剤塗布後の測定 外用剤塗布は生体と近い変化を生じた
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