• 研究課題をさがす
  • 研究者をさがす
  • KAKENの使い方
  1. 課題ページに戻る

1986 年度 実績報告書

脂肪酸代謝測定法の開発に関する研究

研究課題

研究課題/領域番号 61870043
研究機関福井医科大学

研究代表者

鳥塚 莞爾  福井医大, 国立大学(その他), その他 (00025537)

研究分担者 米倉 義晴  京都大学, 医学部, 助手 (60135572)
石井 靖  福井医科大学, 医学部, 教授 (00026949)
須藤 正克  福井医科大学, 医学部, 教授 (10026867)
山村 博平  福井医科大学, 医学部, 教授 (90030882)
根来 英雄  福井医科大学, 医学部, 教授 (90018903)
キーワード脂肪酸代謝 / 核医学 / ポジトロン断層法 / 代謝イメージング / 心筋代謝
研究概要

脂肪酸代謝イメージングとその測定法の開発を目的として、本年度は各種の標識化合物の合成と、小動物による基礎実験を中心とした研究を行った。
ポジトロンCTを用いた脂肪酸代謝イメージングを行うために、標識脂肪酸の合成装置を導入し、C-11標識パルミチン酸の合成に関する基礎的検討とシステムのチェックを行った。本システムは、ブロム体をマグネシウムと反応させてグリニヤールを合成し、これを前駆体としてC-11二酸化炭素を反応させて合成するもので、パルミチン酸を代表とする直鎖脂肪酸と、メチル基を含む側鎖脂肪酸のいずれにも用いることができる。本システムを用いてcoldの実験ではパルミチン酸の合成を確認した。
一方、ヨード標識脂肪酸については、直鎖のヨードフェニールペンタデカン酸(IPP)と、このβ位炭素にメチル基を導入した側鎖脂肪酸(BMIPP)の両者について、タリウム化置換反応を用いてI-123標識を行った。その体内挙動に関する基礎的検討で、BMIPPの心筋への集積と組織内に長時間とどまることが確認された。ラットを用いてミトコンドリアへの脂肪酸輸送障害をおこすTDGA負荷を行ったところ、IPP,BMIPPともに心筋への高い集積が保たれた。この際に組織内脂質プールを測定したところ、トリグリセリドのプールが増加していることが確認された(未発表データ)。また、冠動脈結索および再開通を行ったイヌで、BMIPPと血流トレーサーとしてのTl-201の心筋内分布を比較したところ、虚血の周辺部でBMIPPの集積が高く、両者の間に差が認められた。
本年度は、脂肪酸代謝イメージングの基礎的検討が主であったが、次年度はこれらのデータをもとにして、脂肪酸の集積と代謝に関する病態の解明が必要になると考えられる。

  • 研究成果

    (5件)

すべて その他

すべて 文献書誌 (5件)

  • [文献書誌] Kazutaka Yamamoto: Journal of Nuclear Medicine. 27. 1178-1183 (1986)

  • [文献書誌] 千田道雄: 心臓. 18. 233-240 (1986)

  • [文献書誌] 米倉義晴: 臨床科学. 22. 958-964 (1986)

  • [文献書誌] 米倉義晴: 核医学. 23. 1361-1367 (1986)

  • [文献書誌] 米倉義晴: 核医学. 23. 1166 (1986)

URL: 

公開日: 1988-11-09   更新日: 2016-04-21  

サービス概要 検索マニュアル よくある質問 お知らせ 利用規程 科研費による研究の帰属

Powered by NII kakenhi