研究課題/領域番号 |
61870055
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研究機関 | 京都大学 |
研究代表者 |
人見 滋樹 京都大学, 胸部疾患研究所, 教授 (80173186)
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研究分担者 |
野口 康夫 住ベメディカル, 主任研究員
千原 幸司 京都大学, 胸部疾患研究所, 助手 (70197614)
田村 康一 京都大学, 胸部疾患研究所, 助教授 (50144390)
和田 洋已 京都大学, 胸部疾患研究所, 助教授 (90167205)
清水 慶彦 京都大学, 医用高分子研究センター, 教授 (00027111)
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キーワード | 呼吸不全 / 陰圧式人工呼吸 / 呼吸同調 / 呼吸補助 / 呼吸筋疲労 / Cuirassレスピレータ / 呼吸センサー |
研究概要 |
開発した呼吸同調式cuirassレスピレータをCOPD、胸郭拘束成疾患症、神経筋疾患、などの呼吸不全患者31名に、一日数時間、一日から2カ月の期間間けつ的に呼吸補助を行ったところ、呼吸不全の一因である呼吸筋疲労のときに認められる補助呼吸筋への負担が軽減されていることや血液ガスの改善など呼吸状態の改善が得られ、この呼吸同調式陰圧式人工呼吸法が有益であることが確認された。とくに気道陽圧からくる肺損傷の危具のため陽圧式人工呼吸法が適応しにくいCOPDにおいて上気道の閉塞症状の増悪をもたらさず呼吸補助がこの方法により可能なことが示されたことは有意義と考える。この方式では患者の呼吸に同調して胸郭外に圧が形成される利点を持つことからくると考えられた。また、肺手術後症例20例にこれを応用し、この方法が循環動態への悪影響がほとんどないことが確認された。これらの成績の一部は国内外の関連の学会にて報告し、61年度より63年度にわたるこの研究の総括は昭和63年度科学研究費補助金研究成果報告書にまとめた。
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