研究課題/領域番号 |
61870063
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研究機関 | 秋田大学 |
研究代表者 |
土田 正義 秋田大学, 医学部, 教授 (00004549)
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研究分担者 |
能登 宏光 秋田大学, 医学部, 助手 (60164711)
森田 隆 秋田大学, 医学部, 助手 (10006819)
西沢 理 秋田大学, 医学部, 講師 (60091815)
原田 忠 秋田大学, 医学部, 講師 (00108953)
加藤 敏郎 秋田大学, 医学部, 教授 (00008228)
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キーワード | 膀胱腫瘍 / 経膀胱鏡的照射法 / 軟性膀胱鏡 / 腔内照心 / ラルストロン / コバルト60 / マイクロ波 |
研究概要 |
今年度における研究計画および実績の概要は以下のとおりである。 1.フレキシブル膀胱鏡の作成および性能評価:昨年度までに試作した硬性膀胱鏡を用いた照射法の欠点を解決する目的で、フレキシブル膀胱鏡を試作した。これにより膀胱頚部などに発生した腫瘍に対しても容易に照射することが可能となった。さらにこの装置を用いることによってCISなどに対しての局面照射法が可能となった。 2.遠隔操作式駆動モーター(フレキシブル角調節用)の作成:本装置もフレキシブル膀胱鏡と同様に試作し、性能評価を行なったが、予測したとおりの動作を確認できた。 3.スキャンニング照射法およびシュミレーション、安全性の検討:当初目的とした経膀胱鏡的照射ばかりでなく、CISなどある広がりをもった局面に対し、今回試作した膀胱鏡の特徴を生かし、誘導される線源を遠隔操作によって弧状にスキャンさせることによって均等に粘膜を照射する方法を確立した。 4.論文発表、報告書作成:本研究に関する発表は、米国泌尿器科学会をはじめとし、内外の研究会、学会において12回の口頭発表を行ない、論文13編として報告した。 以上のように本研究は今年度で当初の目的を達し終了するが、すでに臨床的検討に入っており、これらの治療成績に関しては、今後も継続し観察する必要がある。さらに本研究は膀胱腫瘍ばかりでなく、前立腺癌腎孟腫瘍、食道癌、胆道癌などに対しても応用可能であり今後検討する予定である。また本治療とマイクロ波凝固法あるいは化学療法との併用効果についても基礎的な検討を行ない、実際の治療に役立てることが今後の課題である。
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