研究課題/領域番号 |
61870070
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研究種目 |
試験研究
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配分区分 | 補助金 |
研究分野 |
眼科学
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研究機関 | 東京大学 (1988) 自治医科大学 (1986-1987) |
研究代表者 |
澤 充 東京大学, 医学部(病), 助教授 (40010475)
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研究分担者 |
市橋 直 興和株式会社, 調布研究所, 研究員
柿沢 弘一郎 興和株式会社, 調布研究所, 研究課長
伊藤 英一 興和株式会社, 調布研究所, 所長
大久保 彰 自治医科大学, 医学部, 助手 (70125756)
水流 忠彦 自治医科大学, 医学部, 講師 (90126128)
KAKIZAWA Koichiro Research Institute of Kowa Co.
ICHIHASHI Tadashi Research Institute of Kowa Co.
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研究期間 (年度) |
1986 – 1988
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キーワード | He-Neレーザー / 房水 / 蛋白濃度 / 細胞数 / 定量的測定 / 臨床応用 / コンピューター / ビームスキャン / beam scan |
研究概要 |
本研究の課題は細隙燈顕微鏡にかわり得る前眼部炎症の定量的検査法の確立であり、目的は以下の研究過程を経て達成し得た。 1.前房内蛋白濃度測定法の確立: (1)基本装置の開発。He-Neレーザーを光源とし、その前房内散乱光強度をフォトンカウント光電子倍増管で計測し、コンピューターで解析処理する基本装置の開発 (2)測定精度の向上。前房周囲組織からの散乱ノイズを除去する方法としてレーザービームを測定ウィンドー外の上下に渡りスキャンする方法の開発 2.前房内細胞数測定法の確立: (1)方法の開発。測定ウィンドー内をレーザービームを2次元スキャンし時間的一定体積(0.075mm)内の細胞数を測定する。 (2)解析法の開発。細胞による強い散乱光から細胞数を計測する解析法としてフォトンカウント計測時系列の波形のピークを検出する解析法を基本解析法とした。 3.装置の改良: (1)光学系。測定法の開発にあわせ、ガルバノミラーを含む光学系、測定ウィンドーとビームアライメントの調整法の確立、装置の規格化の検討をおこなった。 (2)コンピューター系。8ビット系から16ビット系への変更、GPIBインターフェースを介してNEC,9801VX,IBM-PCの両者が接続可能な装置への改良をおこなった。 4.臨床応用機の開発:臨床応用機の開発、臨床治験を経て、厚生省、米国FDAの医用器機の認可を得、開発で得られた知見は日、米、ECに対し特許出願をおこなった。 5.医学的、社会的意義:装置の有用性についての認識が得られ、市販機も順調に大学を中心とする施設で稼働し、米国を含む外国からも注目を得、実働も開始している。
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