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1986 年度 実績報告書

哺乳類神経堤細胞の動態解析のための胎仔培養法の開発

研究課題

研究課題/領域番号 61870073
研究機関東京医科歯科大学

研究代表者

江藤 一洋  医科歯科大, 歯学部, 教授 (30014161)

キーワード全胎仔培養 / 哺乳類神経堤細胞 / 器官形成期 / マウス
研究概要

従来の胎仔培養装置は、装置内の温度が不均一であったので、培養装置内にファンおよびより精巧なサーモスタットをとりつけた培養装置を設計し製作した。マウス胎仔の頭部神経堤細胞は体節数2〜3の時期に移動を開始する。そこで7日齢(体節数0)のマウス胎仔を母獣より取り出しこの培養装置で培養した。まずラット胎仔で確立されている方法を参考にして100%ラット血清に2mg/mlグルコースおよび抗生物質を添加したものを培養液として用い、ガス組成・流量はラット胎仔培養法に準じて行なった。その結果、神経管の閉鎖が正常に行なわれず開いたままの胎仔が大半であった。そこでガス流量を約20%減じ、胎仔の状況をみながらガス組成を【O_2】濃度の高いものに換えた。その結果、神経管は閉鎖したが胎仔の成長は非常に悪かった。ガス組成、ガス流量は今回の結果から適当であると考えられるので、今後の方法として胎仔の成長量を増加させるような培養液の改良をめざしている。
器官形成期以降の培養については、胎仔により多量の酸素を供給することが発育を促すと考えられるので、従来の回転盤を改良してガスもれなく正確な流量のガスを効率よく送りこむよう設計し購入した。すなわち、胎仔と培養液を入れたバイアルを取りつけて胎仔にガスを供給する穴(回転体1体につき12個の穴がある)から、ノズルを出しバイアルのおくまでガスを送りこむことを試みた。しかし、ノズルの先からの培養液の汚染や、全ノズルから均一にガスがでない、またノズルを通過する時にガスに低抗がかかるため少量のガスはノズルの先から出てこれないほどの問題点があった。またこの装置で培養した胎仔の蛋白含量は旧型で培養したものと有意差がなく、培養可能時間の延長も得られなかった。したがって今後の方法としては、ノズルの長さや太さの改良を行なうとともに、胎仔の成長を促すような成長因子を培養液に添加することを予定している。

  • 研究成果

    (1件)

すべて その他

すべて 文献書誌 (1件)

  • [文献書誌] 朝田総一郎: 口腔病学会雑誌. 54(1). (1987)

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公開日: 1988-11-09   更新日: 2016-04-21  

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