研究課題/領域番号 |
61870091
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研究機関 | 富山医科薬科大学 |
研究代表者 |
堀越 勇 富山医科薬科大学, 附属病院, 教授 (70019123)
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研究分担者 |
足立 伊左雄 富山医科薬科大学, 附属病院, 助手 (30151070)
上野 雅晴 富山医科薬科大学, 附属病院, 助教授 (40080197)
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キーワード | リポソーム / ウロキナーゼ / 局所加温 / 温度感受性リポソーム / REV / 血栓 |
研究概要 |
本年度は、前年に引き続き、実験動物を用いて、温度感受性リポソームによる薬物の放出制御の検討を行った。さらに線溶酵素を封入した温度感受性リポソームによる血栓溶解効果の実験を可能にする血栓病態モデルの確立を行った。以下概要を示す。 (1)インビボにおける局所加温によるウロキナーゼの選択的放出の検討 ラットにウロキナーゼ封入REVリポソーム(REVーuk)を静脈投与し、インビボでの局所加温による放出制御について検討した。血漿中総ウロキナーゼ活性は、REVーuk投与群では、フリーのuk投与群に比較して投与後120分間、10〜15倍の高値を示した。一方、右下肢加温時のREVーuk投与群の血漿中uk活性は、フリーukと非加温時REVーukの中間的な値を示した。また、REV加温時のフリーのみのuk活性は、非加温時に比べて、投与後120分間、5〜10倍の高い値を示した。REVーuk投与群の加温時の総uk活性が非加温時のそれより低いことおよび、加温時のフリーuk活性が非加温時のそれより高いことから、外部からの加温によりリポソームよりukの放出されることが確認できた。 (2)血栓病態モデルの作成 ウサギ頚静脈を2カ所で結紮し、その間の血液を採取し、血液量を測定した。トロンビン投与後採取した血液をもどし、30分間放置した後に結紮を解き、血栓を作成した。耳静脈よりカテーテルを用いて薬剤を投与し、4時間後、血栓の重量を測定した。この方法では、ウロキナーゼ投与群では、コントロール(生食投与群)に比べて有意に血栓の縮小が認められ、本方法により、温度感受性リポソームの治療効果の判定実験の方法が確立したものと考えられる。
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