研究概要 |
1.病院癌登録の開始 癌患者の自然経過並びに治療効果を科学的に判定するために、癌の種類,進展度,治療内容,病理診断,生存年数,併発症などを経年的に記録保存する。これを病院癌登録と称する。病歴データの収集と入力のためのおびただしい人手を省くために、病院情報システムの病歴データベースを利用して病院癌登録を自動化した。年間平均3000名の新規発生患者を自動登録できる見通しを得た。 2.地域癌登録への情報提供を自動化 福岡県の癌登録事業に協力して、年間平均3000名の癌患者をコンピュータを使って自動的に届出るプログラムを開発した。病院癌登録の保存病歴を使って、癌患者の氏名、病理診断、癌診断に要した検査、癌治療に用いた治療法などを届出ることを開始した。 3.473名の胃癌患者をフォローアップ コンピュータ診療支援システムを開発して治療成績の向上を図っている。昭和62年2月現在、473名の胃癌胃切除術後患者をフォローアップしている。経過表のオンライン表示により、病状の変化を正確に把握して、治療や検査の指針変更をタイムリーに行えるように医師を支援している。
|