研究課題
本研究は、新しい留学生日本語教育用として利用できるシステムと教材の実用化をめざし、光ビデオディスクとマイコンによる対話型の教育システムの開発と教材制作を行うものである。本年度は、62年度までに開発されたシステムに改善を加え、コンパクトな個別学習機を製作した。また、複合シラバスを採用した全30課からなる教材を制作した。1.62年度までに開発が行われていた、光ビデオディスクに対する静止画用音声の書き込み及び読み取り方式に音質改善の変更を行うとともに光ビデオディスクに対するデジタルデータの書き込み及び読み出しの方式を開発し、記録再生用制御装置、及び再生用制御装置にこの機能を付加した。2.コンパクトな再生用制御装置を製作した。光ビデオディスク装置と制御装置は、ビデオ画像とマイコン画面のスーパーインポーズ機能を持つマイコンと組み合わせて使用できる。本研究では、2機種のマイコンを用いて個別学習機を構成した。3.1機種のマイコンを用いて制作されていた教材実行プログラムを、別の機種に移植した。マイコンの機能上の違いによりプログラムの仕様が若干異なるが、教材ファイルの移植は容易である。4.留学生日本語教育用の初級教材として、ひらがな、音声、日本語文法入門等の導入のための1課、新しい教授項目を含む23課、及び6課の復習課からなる教材を、テキスト教材・音声教材として開発した。5.シナリオ作成、ビデオ撮影・写真撮影、音声収録編集、ビデオ編集、マイコンによるコース作成等にわたる教材制作技術により、4の教材の一部を映像化した。6.研究のとりまとめを行い、報告書を作成した。
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