研究課題/領域番号 |
61880028
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研究機関 | 鳴門教育大学 |
研究代表者 |
永野 和男 鳴教大, 国立大学(その他), 助教授 (60107224)
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研究分担者 |
新井 武 三洋電機(株), 電子機器事業本部・研究センター開発2部・ニューメディア2課, 主事
森本 護 三洋電機(株), 電子機器事業本部・研究センター開発2部・ニューメディア1課, 主事
後藤 忠彦 岐阜大学, 教育学部, 教授 (30021306)
三宮 真智子 鳴門教育大学, 助手 (90170828)
大隅 紀和 鳴門教育大学, 助教授 (90000083)
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キーワード | 情報教育 / コンピュータリテラシィ / 教材支援システム / 小学校 / 中学校パソコン / 教材開発 / 教材の部品化 |
研究概要 |
本研究は、教育現場に設置し、計算機に不慣れな教師でも教材を簡単に開発できるようなハードウェア・ソフトウェアの環境を整えることと、小中学生でも簡単に操作できるような小中学生用パソコンの基本機能を明らかにし、モデルシステムを操作することを目的としている。 まず教材支援ソフトウェアについては、本研究費で購入したパソコンネットワークシステム上に、イメージスキャナとマウスを接続し、絵情報をモジュール化して再合成できるような教材作成用システムを開発し、利用できるようにした。さらに、現職教員向けの教材作成演習講習会を数回実施して評し、改良を加えて、実用の段階までいたっている。この成果は、研究センターの紀要等に報告した。 次に、小学校段階の子どもたちに対し、コンピュータを道具として利用できるようにするため「物語を作ろう」「子どもマルチプラン」等の汎用ソフトウェアを開発し、小学校3年生1クラスに、総計14時間のカリキュラムを開発して実施した。このとき、各グループごとの子どもたちの発言,行動,およびコンピュータの画面をVTRに録画し、あとで分析比較して、コンピュータの操作上の問題、ソフトウェア上の問題、カリキュラム構成上の問題点等を検討した。これらの成果は、日本教育工学会、電子通信学会等に報告した。また、小中学校段階においては、「教師のかわりとしてのコンピュータ」より、「子どもの学習の道具としてのコンピュータ」が重要であるという視点から、また、コンピュータに出合うまえに、情報に関する基本的能力を身につけておくことが必要であるという視点から、情報教育カリキュラムの枠組を検討し、整理した。現在、この枠組のもとに、ハードウェア・ソフトウェアの開発を進めている。
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