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1987 年度 実績報告書

宿主側から見た腫瘍増殖機序の分子免疫学的解析

研究課題

研究課題/領域番号 62010068
研究機関順天堂大学

研究代表者

奥村 康  順天堂大学, 医学部, 教授 (50009700)

研究分担者 藤原 大美  大阪大学, 医学部, 助教授 (70116094)
吉田 孝人  浜松医科大学, 教授 (90041847)
佐藤 昇志  札幌医科大学, 医学部, 講師 (50158937)
垣生 園子  東海大学, 医学部, 助教授 (30051618)
白井 俊一  順天堂大学, 医学部, 教授 (30115860)
キーワードMRL / GVHD / Oncgene / TATA / ILー2レセプター / NK / CD2
研究概要

腫瘍発生に関する宿主要因の解析に関し, 白井班員は, MRLマウスのリンパ腫細胞と選択的に反応するモノクローナル抗体の作製に成功し, その抗原解析より, 腫瘍発生素因にリンフォカイン(ILー4)受容体関連分子の異常発現を明らかにした. 吉木班員は, マウスのT細胞系の悪性リンパ腫の発生モデルを, HVGD(Host versus graft disease)の終末像として発生させる実験系を確立した. 宿主側との免疫反応において, 多くの自己免疫現象を伴いつつ, T細胞が白血病化してゆく過程の詳細を調べた. 佐藤班員は, 発癌遺伝子を用いて形質転換をさせた線維芽細胞に表現される抗原のうち, 宿主の抗腫瘍免疫応答に最も関連した腫瘍抗原の解析をおこない, 例えばNK細胞の認識分子の解析, 増殖性と関連した抗原に対するモノクローナル抗体の作製に成功した. 藤原班員は, L3T4^+T細胞亜群による腫瘍抗原認識機構の解析をおこない, class II抗原を有さぬ腫瘍細胞上のTAAが, いかにL3T4^+T細胞に認識されるかその細胞性機序を明らかにした. 垣生班員は, 腫瘍宿主の自然免疫系に関与するNK細胞のシグナル伝達機序を明らかにした. 特に免疫不全動物を用い, その抗腫瘍反応系における細胞性機序を, リンパ球分化の観点より明らかにした. 奥村班員は, NK細胞, CTLのエフェクター分子として必須でもあり, またT細胞の分化における重要なリンパ球機能分子のひとつであるCD2分子の遺伝子クローニングにつづき, CD2に対する抗体の作製に成功した. 佐辺班員は, 宿主リンパ球活性化機構に関して2種のTLー2レセプターのシグナル伝達機序の詳細を明らかにし, α,βレセプターがT細胞表面上にいかに相互作用をおこない, シグナル伝達をおこなうかという, 宿主の免疫応答における基本的 象を明らかにした.

  • 研究成果

    (6件)

すべて その他

すべて 文献書誌 (6件)

  • [文献書誌] Nakauchi,H.: Proc.Natl.Acad.Sci.

  • [文献書誌] Hattori,T.: Leukemia.

  • [文献書誌] Sato,N.: J.Immunol.

  • [文献書誌] Kondo,S.: Nature.

  • [文献書誌] Ishida,Y.: Cell,Immunolo.

  • [文献書誌] Haraguchi,S.: Cell.Immunolo.

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公開日: 1989-03-30   更新日: 2016-04-21  

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