研究分担者 |
永木 正和 帯広畜産大学, 畜産学部, 助教授 (90003144)
BERG R.A. アルバータ大学, 農林学部, 学部長
紺野 康夫 帯広畜産大学, 畜産学部, 助手 (00111196)
YOUNG B.A. アルバータ大学, 農林学部, 教授
土谷 富士夫 帯広畜産大学, 畜産学部, 助教授 (30003130)
近堂 祐弘 帯広畜産大学, 畜産学部, 教授 (30003081)
新発田 修治 帯広畜産大学, 畜産学部, 助手
丸山 純孝 帯広畜産大学, 畜産学部, 助教授 (00003137)
嶋田 徹 帯広畜産大学, 畜産学部, 教授 (90003136)
左 久 帯広畜産大学, 畜産学部, 助教授 (80003119)
藤田 裕 帯広畜産大学, 畜産学部, 教授 (40003082)
岡田 光男 帯広畜産大学, 畜産学部, 教授 (60125383)
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研究概要 |
寒冷地に於ける畜産業の発展のためには, 寒冷環境を克服する技術やこの寒冷環境を積極的に利用する技術などを開発して, 生産効率の改善を計ることが必要であると考えられる. 本研究は同じ気候環境にある両大学の土壌, 牧草, 畜産および経済の研究者が協力して, 寒冷地に於ける牧草および家畜の生産技術に関する調査・研究を行ない, 寒冷地に於ける畜産業の生産効率を改善させるための技術を確立しようとするものである. 今年度は研究の初年度である. したがって, 研究目標をアルバータ州の研究者との意見交換と実態調査に的を絞った. 調査は草地グループと家畜グループとに分かれて, それぞれのグループの経験豊かな研究者が行なった. 草地グループ4名, 家畜グループ2名であった. 草地グループは, 牧草や土壌の状態が観察することのできる9月に, 家畜グループは寒冷の厳しい11月にアルバータを訪問した. 両グループはアルバータ大学・ラコーム農業試験場およびレスブリッジ農業試験場を訪れ, 研究者と意見交換を行なった. また, エドモントン, ラコーム, レスブリッジ周辺の農家をアルバータ大学の研究者と一緒に実態調査を行なった. 研究は継続中であるが, 現在までの成果は以下のとうりである. 1.バイテエクを利用した耐冬性の高い牧草品種の改良技術について, 情報交換をした. また, アルバータの牧草の品種の特徴について調査を行なった. 63年度には種子交換を行ない, この分野を両大学で共同して研究する. 牧草の品種改良が, 寒冷地においての牧草の生産効率を高める技術として重要であることを両大学の研究者において確認しあった. 寒冷の技術の一つである晩秋播種については, その有効性について両大学で引き続き検討することとした. アルバータ州の土壌試料は現在分析中である. 結果については両大学で検討する予定である. 2.寒冷地にもかかわらず, アルバータ州の牛舎の主流はコールドバーンであった. しかも乳牛あるいは肉牛においても, この方式で高い生産性をあげていた. この方式は北海道の牛舎の主流である繋ぎ牛舎に比べ, 牛舎施設費がかなりやすい. 北海道においてもコールドバーンを積極的に取り入れるべきであろう. コールドバーンについての技術情報を収集した. このテーマについては63年度もさらに調査をおこなう.
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