研究分担者 |
BARRETT R.Br アラバマ大学バーミングハム校, 理学部, 助教授
PRADIP Dey アラバマ大学バーミングハム校, 理学部, 助教授
JOSEPH Fonta アラバマ大学バーミングハム校, 理学部, 準教授
KEVIN D.Reil アラバマ大学バーミングハム校, 理学部, 教授
WARREN T.Jon アラバマ大学バーミングハム校, 理学部, 教授
玉木 久夫 茨城大学, 工学部, 助手 (20111354)
滑川 英世 茨城大学, 工学部, 助手
林 陽一 茨城大学, 工学部, 専任講師 (20189666)
松山 泰男 茨城大学, 工学部, 助教授 (60125804)
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研究概要 |
茨城大学とアラバマ大学バーミングハム校との間の大学間協定に準拠し, 本学における情報工学科と相手校における計算機情報科学科の双方の研究財産を持ち寄り, 研究レベルでの共有産をつくり上げる. 双方ともに計算機のソフトとハードの性能を向上させるという研究目的を有するが, その目的に至る方法や考え方に異質な面があるので, 両者の接触は限りない研究上の進展をもたらすものと予想される. 高岡は, プログラム証明におけるホーア論理の分割法を考案し, プログラム証明の高速化に役立つ理論を得た. この結在はclnformation Processing Lettersに掲載された. この他, FFTや組合せアルゴリズムの高速化についていくつかの成果を得た. さらに, 並列言語Adaを用いたいくつかの並列アリゴリズムをアラバマ大バーミングハム校(UAB)の計算機シークェントの上で開発し, また2レベル文法についてUAB助教授Bryant氏と協同研究を行なった. 松山は, パターン情報処理と並列計算機のファイングレイン方式にこの1年を費した. 昭和62年9月〜10月にUABを訪問した折りにUABのJones,Reilly両教授との討論により, 松山が研究を進めている可変領域ベクトル量子化(電子情報通信学会誌に発表)は, パターン情報処理に対する並列バックプロパゲーションとなっていることが明らかになった. これはUAB側が研究しているニューロコンピュータと極めて関連が深く, 今後の研究活力への有力な足場となった. 林は, エキスパートシステムの核となる推論エンジンの多機北化及び高速化に関する研究を行なった. 特にOPS5と似た文法をもた, バックトラッキング等に柔軟な構造をもつ制御メカニズムの実現と推論の並列化による高速化について重点的に考察した. これらの結果はACMの学会発表等, 計5編の報告にまとめられたが, うち4編はUAB助教授Dey氏との共著である. 玉木は, 論理プログラムの並列実行方式について2つのアプローチから研究を行なった. 1つはGHCのような並列論理型言語に変換してから実行するものであり, 他の1つはOR木の探索を分散処理によって行なうものである. これらの結果は国際論理プログラミング学会等で発表された. 滑川は, コンピュータネットワークにおいて新しいプロトコルの実現等に成果を得た. これにより, 学科の主力機VAX11/785とパソコンとの間のネットワークが可能となった. これらの結果は, 計算機の高度利用に大きく頁献するものである.
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