研究分担者 |
ハロルド ハマダ ハワイ大学, 土木工学科, 教授
中西 三和 日本大学, 理工学部, 助手 (40147690)
柳沼 善明 日本大学, 理工学部, 専任講師
白井 伸明 日本大学, 理工学部, 専任講師 (90060144)
安達 洋 日本大学, 理工学部, 教授 (40059928)
石丸 辰治 日本大学, 理工学部, 教授 (50059573)
佐藤 稔雄 日本大学, 理工学部, 教授 (10058688)
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研究概要 |
日米両国の企業が相手国の公共事業に関連する建設工事に参加する機会は多くなりつつある. このような時期に両国のコンクリート構造物の設計基準の学問的比較を行なうことは意義であることと思われる. ともに地震多発国であることから, 動的問題に視点を置いた設計基準の比較研究を行ない, さらに両国の最新の耐震研究およびコンクリートの力学的研究比較をなし, 63年度・64年度に予定している大型鉄筋コンクリート構造物の耐震性に関する実験的・解析的研究に必要なデータの集収を62年度の調査研究の目的としている. 米国西海岸地方の主要大学・民間企業およびハワイ大学への3名の派遺を中心に研究調査を実施した. 以下に, 62年度の主要な研究業績を項目別にまとめた. 1.日米両国のコンクリート構造物の設計基準の比較. 国内入手資料による米国RC設計基準(とくにACI基準)の事前調査を背景として, 米国における設建実務での基準運用の実際を調査した. また, 米国における設計地震荷重の歴史的変遷とわが国のそれとを比較・検討した. この成果をもとに, 63年度では両国の規準によるRC構造物の比較設計とその構造模型実験を実施すべす, 準備をすすめている. 2.地震観測網・地震観測データの調査 地震研究の主要国では高密度の地震観測網が設置されている. その現状を調べるとともに, 入手ずみの観測データの整理と解析に基づき, 橋梁や大スパン建築物への多点入力地震波の性質を調べた. 窗穰 エンドクロニックス理論に基づくコンクリートの繰返し挙動に対する構成則を用い, RC柱の非線形地震応答解析プログラムを開発した. 計算結果を実験値と比較し, 適合することを確認した. (研究発表IIIー1). また, 地震荷重によるRC構造物の速度効果や模型の寸法効果に関する実験的研究を実施し, コンクリート構成則統一のための基礎資料を得た. (研究発表IIIー2).
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