研究概要 |
宇宙衛星の帯体現象の地上実験として, 高エネルギー電子ビームを高分子材料に照射したときの蓄積電荷分布の経時変化を測定して, その蓄積及び放電のメカニズムを解析する. 今年度は, 武蔵工業大学で開発して来た, 電荷分布測定装置を運び, マツチューセッツ工科大学高電圧研究室の実験システムとの結合, 調査をして, テスト実験を行う. [1]電荷分布測定装置の改良とデータ処理プログラムの開発 パルス静電気応力を用いた誘電休中空間荷分布測定装置の開発とそのデータ処理プログラム開発は, 一応完成した. これをMITの高エネルギー電子ビーム加速器の実験システムと結合する. [2]研究成果中間発表会 10月15日にMIT高電圧研究所ミーティングルームに於て, 研究成果中間発表会を催した. 武蔵工業大学側からは, パルス静電気応力を使った, 電荷分布測定装置の現段階での性能と電荷分布測定結果の紹介. MIT側からは, 電気・光力ー効果を使った電荷分布の測定結果の紹介が, 夫々あった. 更に今回の実験の打ち合わせを行った. 又, 10月18・19日には, ワシントンDCで開かれた誘電休現象会議において, 我々両者の研究成果の発表を行い, NASA等宇宙衛星帯電象の研究者達とも討論を重ねた. [3]実験装置・システムの結合と試験データの収録 電子ビームを誘電体に照射して, 電荷の蓄積, 放電のデータをフロッピーディスクに収録した. 但し, IBMとNECコンピュータの違いによる, システムプログラムの違いの勉強に手間取った. 今後は, この問題を解決して, 順調にデータ収録できるようにする.
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