研究分担者 |
E L NHEELWRI シドニー大学, 地理学部, 教授
宮本 幹夫 明治学院大学, 国際学部, 専任講師
司馬 純詩 明治学院大学, 国際学部, 専任講師 (70187384)
森本 栄二 , 助教授
田部 昇 明治学院大学, 国際学部, 教授
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研究概要 |
本研究計画は, アジア・太平洋地域等第三世界における日本及び欧米諸国の超国籍企業活動がこれら諸国(地域)の開発体制に及ぼる政活・経済的インパクトを学際的・総合的に研究することにより超国籍化の進展という世界秩序の変容過程を明らかにすることを目的とする. イ)アジア・太平地域における先進諸国系多国籍企業の研究は, (1)国連ESCAP(経済社会委員会)のTNCユニット及び(2)シドニー大学超国籍企業センター(Transnational Corporation Reseaich Project)の両機関が優れた研究成果を出し高い評価を受けている. これら両機関との研究交流・資料交換を今後進めることとなった. ロ)タイ国バンコク市及び近郊の日本及び欧米諸国籍企業を対象として(1)研究開発の実態, (2)価格設定の方式, (3)国際マーケティングの戦略・等について調査票による実態調査を実施した. 調査結果の分析は今後の課題である. 暫定的なファィンディングスとしては, タイの市場が急速に競争原理のもとに組織化され, 企業の経営効率が高まるものと思われる. ハ)オーストラリアの若干企業を訪門, 最近M&A(企業合併)による産業のリストラクチャリングの動言を調査し, これがアジア・太平洋地域の市場構成にどのような影響を及ぼすか研究者等の意見摂取を行なった. また, オーストラリアの産業がアジア太平洋地域への投資機会を求めて次第に進出する動きが著しい. ニ)本研究計画が扱うアジア太平界地域は産業地図の急速な変化にともない経済の相互依存関係が進みこれが「超国籍化」という秩序変容にどのように〓じつくが, 今後の検討課題といたしたい.
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