研究課題
国際学術研究
1.研究課題に関する文献目録(和英)「TRANSNATIONAL CORPORATIONS IN THE THIRD WORLD:A BIBLIOGRAPHY」を作成した。2.本研究の相手機関シドニー大学超国籍企業研究所より研究分担者を本邦に招へいし、本研究計画期間中3回にわたって国際ワークショップを開催した。年度別招へいの実積は、昭和62年度1名、昭和63年度2名、平成元年度2名の内訳である。3.本研究の共同研究者が現地実態調査を実施した国は3カ年の研究期間中、韓国、タイワン、中国、タイ、マレーシア、ベトナム、ホンコン、インド、バングラデシュ、オーストラリア、米国、メキシコ、コートジボアール等13カ国・地域に及ぶ。4.内外共同研究者のとりあげた研究論文、国際ワークショップ提出ペーパーは、(1)日本・オーストラリア経済関係の展開、(2)超国籍企業の技術開発、(3)価格政策、(4)多国籍製薬業の市場問題、(5)漁業環境問題、(6)超国籍企業の輸出加工区戦略、(7)超国籍企業と地場産業等を扱う。5,この国際共同研究を通じ、第三世界の発展という観点から日・欧・米企業の超国籍的展開は(1)第三世界との技術格差を拡大しつつあること、(2)先進国企業によるエレクトロニクス技術の第三世界への導入・生産拠点のグローバル化、によって、第三世界の開発戦略に重大なインパクトを及ぼしつつあること、(3)その結果、第三世界はその発展過程にあって技術的主権(Technology Sovereignty)をどのように確保し得るか、という困難な政策課題に直面していること、などが明らかになった。
すべて その他
すべて 文献書誌 (10件)