研究分担者 |
阿部 宏尹 京都大学, 工学部, 講師 (30026140)
渡辺 二太 広島大学, 核融合理論研究センター, 助教授 (70023728)
出原 敏孝 福井大学, 工学部, 助教授 (80020197)
曄道 恭 京都大学, 理学部, 助教授 (50025384)
築島 隆繁 名古屋大学, 工学部, 教授 (20023020)
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研究概要 |
1.高周波加熱と電流駆動に伴なう諸現象, とくにプラズマ制御,プラズマの輸送と閉じ込めについて幾つかの研究会などで討論,検討した. 2.理論とシュミレーションの研究ー(1)加熱,電流駆動のプラズマ輸送への影響,巨視的不安定性の制御,プラズマと高周波電磁場相互作用の基礎過程(サイクロトロン半整数波共鳴加熱など)が検討された. (2)加熱されたプラズマの閉じ込めの研究では加熱過程の定量的描像,輸送係数,電流駆動効率に対する輸送の効果などが検べられた. 3.高周波電流駆動プラズマの制御(電流分布制御)と輸送過程(高エネルギー電子の振舞い)の研究ー(1)実験に必要なプラズマの研究は, WTー3のOHプラズマでプラズマ電流Ip=160KALHCD,ECCD及びRFトカマクプラズマでIp=100,25,20KAに達した. (2)プラズマ制御の研究ではOHプラズマに現れる裾歯状波振動がLHCDを重畳することにより抑制できた. また高電力入射では新しい型の裾歯状波振動が見出された. これらの時間並びに空間的振舞は軟X線トモグラフ装置で究明しつつある. (3)電流駆動に伴なう高速電子流の生成と制御の研究はX線のスペクトル,並びにサブミリ波帯ECEスペクトル分析から検討された. (4)高周波電流駆動プラズマの内部及び表面の密度揺動はプローブ及びミリ波散乱で計測された. (5)パルス電場印加によりプラズマに表皮電流を誘起して電流分布を制御する実験はNOVAII及びWTー3を用いて行われた. 4.高周波加熱プラズマにおける粒子輸送ー不純物輸送に及ぼすICRF波のモード効果を検べた. 4本の1/4ターンアンテナを用いて右回り速波を効率よく励起しうることを示した. 5.高周波加熱プラズマの新しい計測法(駆動散乱計測法)の開発ー高電力レーザー照射によって励起されたイオン波の分散からイオン温度を求める新方式を開発中である.
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