研究分担者 |
井村 裕夫 京都大学, 医学部, 教授 (10025570)
和田 博 大阪大学, 医学部, 教授 (30028295)
永津 俊治 名古屋大学, 医学部, 教授 (40064802)
大黒 成夫 徳島大学, 医学部, 教授 (60035376)
井端 泰彦 京都府立医科大学, 教授 (10079684)
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研究概要 |
脊髄の交感および副交感神経節前細胞に, 延髄からのAd線維, 脊髄からのEnK線維, 後根神経節からのCGRP線維が, シナプス結合をする(塩谷). EnK-8は小脳顆粒細胞でGABAと, A1/C1領域でカテコールアミン及びNPYと共存する(井端). 正中隆起部外層の神経終末の顆粒上でCRF, Vap, EnK-8, 脊髄後角の神経終末の顆粒上でSPとEnK-8が共存する(大黒). ヒト視床下部の漏斗内の神経細胞でNPYとソマトスタチン, 弓状核でガラニンとNPY, ガラーンとGRPが共存する(長村). 線条体と黒質に分布するセロトニン線維の起始は背側縫線核の外側部と背内側部にあり, 単一の細胞が両者に線維を送る(佐野). ヒスタミン線維の脳全域における分布密度を比較すると, 間脳・前脳に高く, 脳幹部に低い(和田). B_1欠乏性muricideラットの脳のヒスタミン量は視床下部で増加し他の部位では減少し, muricide反応は中枢性抗ヒスタミン薬及びヒスタミン合成阻害薬によって抑制される(小倉). チロシンモノオキシゲナーゼのmRNAのcDNAの単離と塩基配列よりアミノ酸配列の決定を行い, 4種類のcDNAが単一遺伝子より生成することを明らかにした(永津). 副腎髄質細胞のカテコールアミン分泌は, ウシでは主にニコチニック受容体の刺激によるが, SP, ソマトスタチンはこれを抑制し, モルモットではムスカリニック受容体の刺激によるが, VIPはこれを促進した(岡). 心房性ナトリウム利尿ポリペプチド(ANP)陽性細胞は第3脳室前腹側部に特に密に分布し, ANPの脳室内投与で, 飲水抑制, 食塩嗜好抑制, 降圧作用, ADHとACTHの分泌抑制がおこる(井村). ニューロメディンKの前駆体の遺伝子の単離を行なった結果, PPT-Bは126個のアミノ酸からなり, ニューロメディンKはC末側に存在した(喜多村). 視交叉上核にはインスリン受容体が存在し, 視床下部腹内側核, 外側核, 背側脚傍核などと関連をもって血糖の調節を行う(中川).
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