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1987 年度 実績報告書

K中間子とハイペロン偏極をプローブとした原子核反応の研究

研究課題

研究課題/領域番号 62212003
研究機関筑波大学

研究代表者

八木 浩輔  筑波大学, 物理学系, 教授 (60028107)

研究分担者 田岸 義宏  筑波大学, 物理学系, 助教授 (70015551)
青木 保夫  筑波大学, 物理学系, 講師 (10110511)
新井 一郎  筑波大学, 物理学系, 講師 (50134440)
キーワード高エネルギー原子核反応 / ストレンジネス生成 / 後方粒子生成反応 / K中間子 / ハイペロン / Λ粒子 / 偏極度
研究概要

1.高エネルギー物理学研究所において陽子シンクロトロンを利用した実験・研究をすすめた. 今年度はデータ解析を中心に行い, 4GeV/Cπ^-+C→Λ+X反応による後方生成Λ粒子の包含微分断面積および偏極度の解析を終了した. 結果として;1)ローレンツ不変微分断面積は指数函数的T-依存性を示す. 2)T_oパラメータは後方角で〜21MeVとなり, 陽子生成の場合の〜45MeVと較べて大変小さい値を示す. 又, 2.9GeV/cでの後方Λ生成(C, Xe混合標的)の場合の〜36MeVと較べても大変小さい. これらのことは, この反応が入射エネルギーあるいは標的核の質量数に大きく依存していることを示す. 3)偏極度は後方角で〜0.6という大きな値を示すことがわかった. 2.9GeV/cの実験結果は全く逆の傾向(〜-0.9)を示し, 入射エネルギーあるいは標的核の質量数に強く依存していると考えられる. ;等の知見を得た. 現在, いくつかの理論計算との検討をすすめている. 又, これらの結果をもとに前方スペクトロメータ系を組み込んだ新たな実験を計画し, 提案した.
2.実験データを高速にオンライン処理し, 意味のある反応事象だけを選別して収集する為のインテリジェント・CAMAC・ブランチドライバーについて, そのデータ処理系の開発研究を行った. 今年度は, 飛跡認識のソフトウェアの研究を行った. π^-+C→Λ+Xの実験データを用い, ツリー・アルゴリズムによる飛跡認識のソフトウェア(FORTRAN言語使用)を作成してその評価を行った結果, 現在の検出器の持つ分解能と効率の範囲で〜86%の飛跡認識が可能であることが示された. 今後, 分解能と効率を上げることにより, 〜100%迄容易に改善できるという見通しが得られた.

  • 研究成果

    (4件)

すべて その他

すべて 文献書誌 (4件)

  • [文献書誌] K.Nagano et ol: J.Phys Soc Jpn. 56. 1974-1988 (1987)

  • [文献書誌] M.Kurakawa at al.: Nucl,Phys,A. A470. 377-396 (1987)

  • [文献書誌] K.Hashimoto etal: Nucl,Phus,A. A471. 520-534 (1987)

  • [文献書誌] M,Takei etal: Nacl,Phys.A. A472. 41-60 (1987)

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公開日: 1989-03-30   更新日: 2016-04-21  

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