研究概要 |
殆んどの部分で基礎的な検討を終わり, 具体的に設計に入れる状態になった. 1)スペースVLBI基礎実験(宇宙研, 天文台, 電波研, NASA) データ中継衛星TDRSと地上局臼田, 鹿島, キャンベラを結んで世界初のVLBI実験を行い成功させた. 位相ロックなどのデータを解析し, VSOPでのロックの基礎データとした. また10^<12>Kをこえる輝度温度を持つ電波源が数多くみつかった. 2)システムの検討(全員) 衛星設計の大筋をまとめた. これにより, 具体的な検討の基礎ができた. (図書1) 3)アンテナ機構設計(宇宙研三浦ほか) 概念的な検討を行い, テンショントラス方式について更に検討した. 4)衛星軌道の研究(宇宙研西村, 天文台平林) 打ち上げ, 観測に有利な軌道を検討した. 5)ロケットの検討(宇宙研的川ほか) 現用M3の数倍の規模のロケットで10メートルのアンテナを打ち上げる場合の問題点を研究した. 6) ワークショップを半定期的に開催し検討を進めてきたが, 88年3月シンポジウムを開き, 60人が参加, 検討結果を発表, 討論を行った. これによって衛星の概念が更にハッキリした. 集録は印刷中(図書4)
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