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1987 年度 実績報告書

瀬戸内海における東西・南北交流の総合的研究

研究課題

研究課題/領域番号 62300015
研究機関広島大学

研究代表者

稲賀 敬二  広島大学, 文学部, 教授 (40033469)

研究分担者 室山 敏昭  広島大学, 文学部, 助教授 (90032151)
正法地 孝雄  広島大学, 総合科学部, 教授 (00033910)
坂本 賞三  広島大学, 文学部, 教授 (20024903)
潮見 浩  広島大学, 文学部, 教授 (30033476)
小林 芳規  広島大学, 文学部, 教授 (10033474)
キーワード宇和島伊達家 / 比較文化 / 生活言語 / 交通 / 人口移動
研究概要

本年度の研究実績は,次の四点となる.
1.5月21日に学内全員の連絡会議を開き, 研究方針の要項を学外関係者に連絡. 6月, 總合調査対象の宇和島にいて予定調査のため, 現地周辺研究者と接觸し, この情報に基き, 7月下旬, 宇和島總合調査を行った. 調査とあわせて, 当地の研究者の参加をえて, 研究報告会を開いた.
2.言語・文学・歴史関係資料のデータベース構築については, 実行に先立って基礎的な方針・方法の検討を行い, 試行段階の入力を開始した.
3.12月5.6日, 広島大学で, 《外から見た瀬戸内海》の統一テーマで研究分担者会員による研究報告集会と, 公開講演会を開いた.
4.以上の全体活動の外, 各チームは領城別に調査活動を行った.
以上の中, 1.及び3.について, やや具体的に述べる.
宇和島総合調査については, 伊達家の資料調査を中心に, 同市周辺の個人蔵書家の資料をも含めて, フイルムに収め, 生活言語調査の担当者は広くフイールド活動を行った. 宇和島伊達家の三巻本枕草子の写本はじめ, 従来知られていない遺重文献を調査したほか, 日振島の資料などを含めて, 分析を行い, その一部は, 3の研究集会において発表, 活字化を進めている.
全員による研究報告集会では, 《外から見た瀬戸内海》のテーマに即して, 「古代地中海古界における東西・南北交流」「中国と日本ー東アジアの内海文化」の公開講演を行い, 内海文化の共通性・育値性について, 比較文化学的な視点を設定すると共に, 瀬戸内海を対象として, 奈良・平安時代における内海交通, 石器原材料の移動の実態, 学問と教育, 人口移動と都市の同郷団体, 備後南部の封建末期農業の再編成, 性向語彙の地域性とその変容, 文芸の中央志向と地域意識などのテーマで, 東西・南北交流の実態解明につとめた. (分担者の個別的研究はここで省略).

  • 研究成果

    (7件)

すべて その他

すべて 文献書誌 (7件)

  • [文献書誌] 下向井龍彦: 史学研究. 175. 17-43 (1987)

  • [文献書誌] 岡橋秀典: 内海文化研究紀要. 15. 15-27 (1987)

  • [文献書誌] 谷山正道: 内海文化研究紀要. 15. 3-14 (1987)

  • [文献書誌] 室山敏明: 内海文化研究紀要. 15. 27-41 (1987)

  • [文献書誌] 稲賀敬二編: "『源氏物語の内と外』王朝物語テキストの変貌契機・序説" 風間書院, 286-303 (1987)

  • [文献書誌] 岸俊男編;小林芳規: "『日本の古代・ことばと文字』表記の展開と文体の創造" 中央公論社, 265-324 (1988)

  • [文献書誌] 潮見浩: "『帝釈峡の自然』帝釈峡遺跡群出土の動物遺体" 帝釈の自然刊行会, 401-410 (1988)

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公開日: 1989-03-30   更新日: 2016-04-21  

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