研究課題
本研究の目的は、龍谷・大谷・高野山・駒沢・大正・立正の仏教系六大学共同研究による大正新脩大蔵経全八十五巻の総索引完成にある。本研究課題では、龍谷大学の北畠典生教授が研究代表者となって、大正新脩大蔵経第六十七巻・六十八巻日本唯識典籍関係を中心とし、更に他の唯識関係の典籍との比較・対照の中から重要な学術用語の摘出を行い、六大学による研究連絡会議において検討がくわえられた。各大学において本年度は次のような作業を行った。龍谷大学:前年度に引きつづき、成唯識論述記集成編1-19巻の中から重要なる学術用語を摘出し、カード化されたものを更に項目別に分類をして行った。大谷大学:成唯識論述記集成編20-29巻の中から摘出された学術用語をカード化し、更に項目別に分類を加えた。高野山大学:成唯識論述記集成編30-39巻の中から学術用語を研究者連絡会議において厳密な討議を行い、仏教要語のみならず、文化・歴史・地理等の学術用語も採録した。駒沢大学:成唯識論述記集成編40-49巻の中から摘出された学術用語の全体にわたって再検討し、本年度採集した学術用語をも併せて細部にわたって検討するとともに、音次順に整理を行った。大正大学:成唯識論略疏に含まれる学術用語について、研究連絡会議において研究者と密接に打ち合わせを行いつつ、採取した学術用語をカード化する作業を行い、その大量のカードを項目別に分類した。立正大学:摂大乗論釋略疏、本年度は必要と思われる諸典籍の蒐集、学術用語の抽出、カード化、用語の意味内容の検討、カードの配列等を行った。今年度の研究は以上のごとくである。
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