研究分担者 |
岡林 洋 大阪芸術大学, 文芸学部, 講師 (80185462)
山口 和子 岡山大学, 文学部, 助教授 (90093476)
井口 正俊 西南学院大学, 文学部, 助教授 (00148850)
太田 喬夫 大手前女子大学, 文学部, 助教授 (30098230)
石田 正 大阪大学, 文学部, 教授 (20046361)
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研究概要 |
(1) 本年度は二ヶ年計画の研究の初年度にあたり, まず研究資料・図書購入および目録づくりの基礎的作業がなされた. (2) この計画はすでに申請書の研究計画でも述べたように, (57年度,58年度石田科研)「美学と芸術学の間」の発展的継続として構想されたものであったが, この間の研究成果として 神林編:「現代芸術のトポロジー」, 太田編:「美・芸術・真理」が本年度出版され, 今後の研究方針がより具体的に示されることとなった. (3).四回にわたって行なわれた研究会の成果は次の通りである. 本研究は大きく一般芸術理論部門と芸術各論に分かつことががきる. (1) 基礎論的研究としては, とくに芸術の解釈学的視座が深められた. (山口,井口,大森らの研究報告による) (2) 本研究のキイワードになる「近代」の概念について歴史的にさかのぼって分析が加えられた. (神林研究報告:ヴィンケルマンとドイツ古典主義) (3) 芸術各論の研究としては, 合理主義の理念に裏うちされた現代社会における芸術の持つ偶然性の意義が ハプニング, パーフォーマンスといった芸術現象を通じて検討された. (出川, 浜田の研究報告による) (4) 建築における様式の模倣と引用の問題がロマン主義の建築空間とのかかわりで論じられた. (岡林研究報告による)
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