研究分担者 |
林 春男 弘前大学, 人文学部, 助教授 (20164949)
田中 重好 弘前大学, 人文学部, 助教授 (50155131)
井上 勝也 (社)東京都老人総合研究所, 心理精神医学部心理研究室, 室長 (30081706)
木下 敏 (社)日本産業訓練協会, 事務局, 事務局長代理
東 清和 早稲田大学, 教育学部, 教授 (90063560)
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研究概要 |
研究領域別の昭和62年度研究実績は次の通りである. 1.帰国子女の適応過程(橋本担当):主要大学で共に行なわれた帰国子女の適応過程に関する研究を収集し,帰国子女の抱えている問題を整理した. さらに,主として帰国後の適応をテーマにした調査票を作成し,実施した. 結果は現在分析中である. 2.女性問題(東担当):性度尺度,性役割志向性尺度の日本語版を標準化するための基礎調査と資料収集を行ない,あわせて女性向き専門職の代表ともいえる看護婦を対象にした調査を行なった. 現在,看護婦としての経歴や地位による性格変化や態度変化を明らかにする目的で結果を分析中である. 3.組織関連・職場内人間関係問題(木下担当):職場における"きずな"問題は転・就職による移動が多い中小企業従業者において顕著にあらわれると考えられる. そこで,中小企業従業者の処遇に対する反応について社会心理学的な調査を行なった. 分析の主たるテーマは処遇の不満に対する対処行動である. 4.高年齢者問題(井上担当):コミュニティ・センターを主たる活動の場としている自発的なサークル,クラブ集団の現状について基礎資料を収集した. 多くは高齢者を中心メンバーとする小人数の集団からなり, 地域社会と密着した活動を行なっている. 現在,参与観察が進行中である. 5.地域社会問題(田中担当):"きずな"のありかたの地域地を明らかにする目的で,青森県出身者で現在東京に在住している人と青森県内に在住している人を対象に面接調査を実施した. 結果は現在分析中である. 6.インテリジェント・コミュニティ問題(林担当):インテリジェント・コミュニティ研究の端緒として医療場面を取り上げ,医療情報が伝達されるコミュニケーション・ネットワークの分析を進めた. 7.関連文献のデータベース作成(林担当):現在,文献収集と同時に,データベース化の作業が進行中である. これらの成果については分担責任者によって定例研究会の場で発表され,討論された.
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