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1988 年度 研究成果報告書概要

西洋近代の家族・学校・社会における大人と子供の関係と大人の権威の社会史的研究

研究課題

研究課題/領域番号 62301033
研究種目

総合研究(A)

配分区分補助金
研究分野 教育学
研究機関東京大学

研究代表者

宮澤 康人  東京大学, 教育学部, 教授 (90012559)

研究分担者 前之園 幸一郎  青山学院女子短期大学, 児童教育学科, 教授 (20062292)
寺崎 弘昭  お茶の水女子大学, 文教育学部, 助教授 (60163911)
森田 伸子  拓殖大学, 政経学部, 教授 (30109748)
鳥光 美緒子  広島大学, 教育学部附属幼年教育研究施設, 助教授 (10155608)
山内 芳文  筑波大学, 教育学系, 助教授 (70076404)
研究期間 (年度) 1987 – 1988
キーワード親子関係 / 教師生徒関係 / 世代間関係 / 大人の権威 / 社会史
研究概要

現代の先進国に共通する子供問題、教育問題の根底には、近代市民社会の成立とともにあらわれた大人と子供の関係のなんらかの変化が横たわっているのではないか。このような問題意識にもとづいて本研究は、家族における親子関係、学校における教師生徒関係、さらに地域社会や国家レベルにおける世代間関係までを統一的に、しかも巨視的な変動においてとらえるために、大人と子供の関係史という視点を設定した。昭和62年から63年にわたり、計4回の全体会合宿と、14回の小研究会の中で、多様な論点や今後の課題が提出された。それらを再検討し、整理するために、最終の全体会において2つの討論を行った。討論の第一セッションは<「関係史」「関係論」と教育史・教育学>というテーマで、(1)子供の権利論、(2)シュミットの思想、(3)近代の自己形成史、(4)西ドイツのアンチペダゴギーク及び文化伝達論、(5)オーソドックスな教育思想史の方法、の観点からそれぞれが、関係史・関係論とどのように接点をもちうるのか議論された。第二セッションは<「関係史」「関係論」と社会史・法制史>というテーマで、(1)フランス社会史、(2)アメリカ社会史、(3)女性史、及び(4)親子法制史の観点から、それぞれ「関係史」にはどのような可能性があると考えられるか、についての論議がなされた。その結果、(1)大人と子供の「関係史」及び「大人の権威」という概念が近代教育と近代社会の特徴をとらえるのに有用であること、(2)教育史において家族史をもっと重視すべきであること、(3)「関係」という概念と文化という概念との関連をあきらかにする必要があること、(4)家族と学校の歴史をもっと密接に関連づける必要があることなどが確認された。

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公開日: 1990-03-20  

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