研究概要 |
未発表資料索引の刊行およびその資料約性格の解明として(1)秋永は後藤祥子と共同で『「袖中抄」声点付語彙索引』を編纂刊行し, その声点について「「袖中抄」声点考」(「国分学研究」93)で研究成果を発表した. (2)研究協力者鈴木豊は『日本書記神代巻 声点付語彙索引』を編集刊行. (秋永と共同研究)「乾元本紀所引『日本紀私記』の声点について」(「国語学研究と資料」11)を発表した. (3)上野は平曲譜本にみえる漢字二字四拍の「名」について」(「徳島大学総合科学部紀要」1)を発表. (4)兼築は浄璃譜本に反映したアクセント研究として「義太夫節の掛詞ー近松世話物浄瑠璃譜本を資料としてー」(国文学研究」93)「胡麻章を読む」(「国語学研究と資料」11)を発表. (5)金井は声明関係声調資料のアクセント解明を行った. 諸方言アクセント資料の収集と声調史資料としての位置づけについては, 佐藤が中心となって調査地点・調査方法等を検討した. 実際には秋永が魚島アクセント,佐藤が伊吹島・高松・観音寺アクセント,上野が徳島市アクセントを調査した. 佐藤は成果として「高松アクセントについて(I)」(「神戸山手女子短大紀要」30)にその結果を発表した. 「国際声調史資料索引集成」の編纂については, 共同研究者が分担して映発表資料・索引との確認作業を順調に行っている.
|