研究分担者 |
藤田 伍一 一橋大学, 社会学部, 教授 (30017636)
林 大樹 一橋大学, 社会学部, 講師 (70180974)
倉田 良樹 一橋大学, 社会学部, 講師 (60161741)
依光 正哲 一橋大学, 社会学部, 教授 (80017631)
大陽寺 順一 一橋大学, 社会学部, 教授 (70017606)
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研究概要 |
「産業構造の転換に対応する労働市場政策に関する総合研究」という研究題目の下に, 研究組織を3グループに分割し, グループ間の連絡をとりつつ, 研究を行なった. 62年度の各グリープの研究実績は以下のとうりである. 1.「理論研究グループ」においては, 内外の文献および統計資料を主として労働市場の巨視的変化に関連するものに限定し収集した. また, 構造不況地帯を中心として地域の労働市場の変化の実態を把握するために, 調査旅行を行なった. 2.「実態調査グループ」においては, 企業の労務管理, 労働者の労働意識労働市場機構などの点で, 理論的および実証的研究をおこなった. 企業の労務管理の実態・問題点・今後の方向については, 津田眞澂の著作に本研究の一部が公表された. 労働者の労働意識の変化については倉田良樹の論文, 労働市場機構の変化については林大樹の論文にそれぞれ公表された. 3.「失業問題・社会保障研究グループ」においては, 内外の労働統計・社会保障統計を探索しつつ, 基礎的文献の収集およびサーベイをおこなった. また, 深刻化している老人問題の現状把握に努め, その成果の一部が藤田伍一の論文に発表された. 62年度の研究を遂行するに際し, 特に注意したことは以下の点である. 1.本研究の進展に伴い, 各グループの中間報告を検討するため, 定期的に研究会を開催し, さらに次年度に向けての微調整を行なった. 2.本年度は3ヶ年にわたる研究の第一年度となるため, 文献の収集やパソコンなどの機器の購入に際して, 3ヶ年の研究が最も効果的におこなわれるように配慮した. それぞれのグループにおいては, 理論研究・文献研究と日本における実態とを各々の研究の中で有機的に結合させるように研究経費の配分に工夫を行なった.
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