研究分担者 |
水野 利英 神戸商科大学, 商経学部, 講師 (30181902)
田平 正典 桃山学院大学, 経済学部, 助教授 (00122177)
高島 博 神戸学院大学, 経済学部, 助教授 (50068269)
阪本 靖郎 神戸商科大学, 商経学部, 教授 (30047477)
小森 星児 神戸商科大学, 商経学部, 教授 (00047466)
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研究概要 |
1. 本年度の研究課題 本研究の目的は,(成長に対する概念としての)「福祉」を総合的社会環境の問題として捉え,最近日本の脱工業経済化と福祉再策との関係の現状と結果を分析し,公共サービス供給の公平と効率の両面から評価した後に今後の展開についての財政政策の可能性に関して合理的な推論体系を構築することにある. 本年度は, 日本のサービス経済化現象と福祉サービスの供給主体としての政府の役割との関係,及び福祉(総合的社会環境)の経済的測面(経済的公平, 社会サービスとしての効率的供給)の分析に焦点を当て,財政を中心とする政策C福祉サービス,福祉産業,規制, 財政機構,財政の哲学)について一貫して考察を行った. 2. 本年度の研究経過 (1)研究グループ別の活動…「公共サービス関係」グループは,福祉の構成要因の分類, 公共サービスの公共財としての性格の抽出についての経済学および財政学的研究を行った. 「生活関連施設関係」グループは,サービス経済下における福祉サービス供給の経済学,財政学的現状分析を行った. 「地域政策関係」グループは,都市計画, 旅客輸送, 土地利用,公益産業の総合的福祉の環境整備に関して,社会サービス供給の公平,効率の観点から公共政策評価の考察を行った. (2)3つのグループ統轄と実施…総合研究の実施は,神戸商科大学を中心に週1回の研究会を原則として実行. 阪神,福岡,福山との共同研究者の相互交流による合同研究会,研究連絡を通じて総合調整が行われた. 3. 研究の課題と方向…現代日本のサービス経済化と福祉政策を検討するためには,福祉政策の効果,意義を分析し,日本型福祉政策を点検し,福祉の分野ごとの財政政策分析が必要.
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