研究分担者 |
鮎川 二郎 千葉商科大学, 商経学部, 教授 (20049951)
田中 譲 中京大学, 商学部, 専任講師 (30171804)
石崎 悦史 関東学院大学, 経済学部, 教授 (90064097)
佐久間 昭光 一橋大学, 商学部, 教授 (10092628)
岩城 良次郎 千葉商科大学, 商経学部, 教授 (70017458)
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研究概要 |
本研究については,1)ソフト化社会の進展をどのような枠組でとらえるか,2)技術革新の事例として何に注目し,ソフト化社会の進展とどのようにかかわるかを明確にする. 3),1),2)を踏まえた商品開発戦略の方法論を確立する. の順に研究を進行し,各分担者の試論に基づき討論を継続して来た. 特に本年度は,1)の工業化社会からソフト化社会,そしてホロニック社会への移行を想定した社会変革の枠組を仮説的に提示するための研究を進めた. その結果,社会変革の大枠フレームを得ている. この内容については,一部を他誌に発表済みである. このフレームでは,特にソフト化の実態を理解するキーワードとして,"個別対応性""自己参加(実行)性の概念が中心となること,とりわけ個別対応性においても多様化現象の中でのソフト性を把握する"D型対応性"と高度オールラウンド対応商品にみるソフト性の増大を理解する"A型対応性"の相違の指摘は次年度での具体的商品開発戦略の中心的概念として有効であると考えられる. 更に我々は,本フレームの変化過程を推進する要素として"expertise"概念が重要であることを確認している. ソフト化社会の進展の枠組については,今年度の研究でほぼ確定できたと考えている. 2)については,目下継続中であるが,(a)コンピューターを含む新通信コミュニュケーション技術,(b)×××トロニクス技術(メカトロニクス,メディカルエレクトロニクス,バイオトロニクスetc),(c)新素材技術,(d)バイオテクノロジー,(e)超伝導技術 等が注目されるとし,これらの技術における具体的成果としての商品が,どこまでソフト化社会を推進していくのかを実証的に確認するための研究を現在進めている. 3)については,昭和63年度に,1),2)を踏まえて,重点的に研究を進める予定である.
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