研究課題/領域番号 |
62301080
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研究機関 | 一橋大学 |
研究代表者 |
片岡 寛 一橋大学, 商学部, 教授 (80017483)
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研究分担者 |
山本 恭裕 千葉商科大学, 商経学部, 教授 (20118714)
田中 譲 中京大学, 商学部, 助教授 (30171804)
田中 利晃 上智大学, 経済学部, 助教授 (20114019)
佐久間 昭光 一橋大学, 商学部, 教授 (10092628)
見目 洋子 一橋大学, 商学部, 助手 (20017495)
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キーワード | ソフト化社会 / ホロニック社会 / 個別対応性 / 自己参加(実行)性 / エキスパティーズ / 情報ネットワーク / エキスパティーズ・コーディネーションシステム / 「ハレ」の重層化 |
研究概要 |
二年間に亘る本共同研究においては (1)ソフト化社会の進展をとらえる枠組の構築 (2)注目される技術革新とソフト化社会進展との関係の解明 (3)(1)、(2)を踏えた商品開発戦略の方法論の確立 を目標に研究が進められてきた。その結果、これまでの工業化社会からソフト化社会へ、そしてホロニックな社会への移行を想定した社会変革の大きな枠組を提示した上で、次のような経済社会的フレームを仮説的に提案した。すなわち、ソフト化社会のエッセンスは、消費における「個別対応性」の高度な実現と消費者の「自己参加(実行)性」の具体化にあること、そしてこのエッセンスが社会的実現を果たすためには、技術革新を高度に利用することによる「エキスパティーズ」のサービスや商品への具体化が必要であること、さらには、消費者間、消費者・企業間、企業間での情報ネットワークがルーズでありながらも高度にエキスパティーズ対応となっている型で組み上げられることが重要であることが解明された。しかも本フレームに基づいたソフト化社会を先取りした商品開発であると考えられる事例を数多く分析することから"個別対応性、自己参加(実行)性、情報ネットワークのあり方、ソフト化社会における芸術・文化のかかわり方などを商品開発戦略の視点から整理、提案することができた。特にこれらの内容のいくつかについては、数種の論文誌をはじめ対外的に発表を行っている。さらにこの内容を発展させたものについて、共同研究者により国内学会はもとより、国際学会でも発表することも決定している。 今後は、ソフト化社会からホロニック社会への移行に際しての商品開発戦略の課題に取り組む共同研究プロジェクトの準備を既に始めている。
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