研究課題/領域番号 |
62301082
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研究機関 | 一橋大学 |
研究代表者 |
森田 哲彌 一橋大学, 商学部, 教授 (60017465)
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研究分担者 |
谷 武幸 神戸大学, 経営学部, 教授 (00030718)
黒田 全紀 神戸大学, 経営学部, 教授 (20030710)
高田 正淳 神戸大学, 経営学部, 教授 (60030706)
安藤 英義 一橋大学, 商学部, 教授 (50017498)
中村 忠 一橋大学, 商学部, 教授 (20017487)
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キーワード | 会計情報 / セグメト情報 / オフバランス取引 / 原価管理 / 利益管理 |
研究概要 |
1 財務会計情報の拡大とその有用性 (1) セグメント情報の開示に関する研究を本年度も継続し、その成果は、本総合研究に研究分担者として参加している企業会計審議会(大蔵省)会長及び委員を通じて、同審議会から公表された「セグメント情報の開示に関する意見者」に反映され、1990年4月以降、わが国においてもセグメント情報の開示が制度化されるはこびとなった。 (2) 新金融商品を中心とするオフ・バランス取引に関する情報開示とその有用性の問題は、本年度の研究の中心テーマの1つであった。研究実施計画で予定した通り、本年度はこの領域の実務に詳しい公認会計士問等との意見交換を重点的に行い、それに基づく討議を重ねると共に諸外国におけるこの領域の実務基準をフォローしたい。 (3) 財務会計情報の国際的調和化の問題もひき続き検討した。連結会計情報に関するEC型の調和化、上記(1)のセグメント情報や(2)の新金融商品会計情報に関する国際的会計基準設定の動向等の検討を通じ、今後のわが国における基準設定のあり方について理解を深めた。 2 管理会計情報の拡大とその有用性 近年における企業内外の厳しい環境変化に対処するため、管理会計情報は、著しい変貌を遂げつつあることを実態調査等によって確認することができた。すなわち、(1)原価管理において標準原価計算の地位が低下し、原価企画の重要性が増大したこと、(2)利益管理において戦略的予算管理システムへの役割期待が高まり、内部振替価格や本社費の配賦が常績評価との関連で多く用いられていること、(3)工場におけるFMSやCIMなどの生産革命により、TQCと共にTPMが製造工場に普及しつつあること、(4)設備投資との関連で、管理会計情報は工学や企業財務論と結合する必要性が高まってきたこと、などである。
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