研究分担者 |
小川 英夫 名古屋大学, 理学部, 助手 (20022717)
福井 康雄 名古屋大学, 理学部, 助教授 (30135298)
土佐 誠 東北大学, 理学部, 助教授 (50022728)
竹内 峯 東北大学, 理学部, 助教授 (80004323)
河鰭 公昭 名古屋大学, 理学部, 教授 (60022513)
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研究概要 |
1.名古屋大学理学部4メートル短ミリ波望遠鏡に塔載する4K冷却のSIS受信機を整備し,現在試験観測中である. 2.上記短ミリ波望遠鏡を用いて,新たにオリオンB領域,いっかくじゅう座領域,へびつかい座周辺部の,一酸化炭素輝線の広域観測を行なった. 3.短ミリ波による分子流天体の探査を継続して来たが,この短ミリ波望遠鏡を用いてこれまで発見された分子流天体は計25個となった. これは,これまでに発見された分子流天体の総数の約4分の1にあたる. 4.これまでのオリオンA領域の短ミリ波観測の結果から,色温度の最も低い赤外線源に分子流が集中して見出される傾向があることが分っていたが,オリオンB領域,いっかくじゅう座領域も含めた約6000平方度についての観測結果も,上記の関係がやは成立っていることを示している. 5.2月上旬,名古屋大学理学部において,研究会「4メートル短ミリ波望遠鏡による天文学ー原始星を求めてー」を開催し,原始星の観測,理論,分子雲の構造と星生成について報告を聞き,討論を行った. この研究会では,野辺山宇宙電波観測所の電波干渉計を用いての観測,鹿島34メートル鏡による観測についても報告された. この研究会の概要は,別に印刷される上記研究会集録を参照されたい. 6.南天の星生成領域,超新星残骸,マゼラン雲を短ミリ波領域で観測するにあたっての学問的意義及び観測上の問題点について,上記研究会において報告と討論が行なわれた.
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